密室入門 (メディアファクトリー新書)
密室入門 (メディアファクトリー新書) / 感想・レビュー
Yuki
推理作家と建築家が密室について語りに語った1冊。カーを参考にした密室の定義から、当時の話題作「硝子のハンマー」(貴志祐介)を参考にセキュリティの話を持ってくるなど幅広い。心理的技術的に現代は密室を作りやすい時代になってるんだろうな。それがどうミステリにフィードバックされるかはともかくとして。不動産のチラシの間取り図に死体を書き込むなんていう小学生みたいなことをしてたとか、ちょいちょい面白い話も挟まってて笑えた。
2018/05/26
のっぱらー
有栖川有栖が、建築家の安井俊夫との対談を通して密室ミステリを語りつくす本作。カーばりの密室講義に始まり、最終的にはセキュリティ論にまで至る、なかなか読みどころの多い作品でした。両者オススメの密室ミステリ、意外と読んだことないものが多かったので、これからチャレンジしてみたいです。
2016/07/25
gonta19
2011/9/7 Amazonより届く。 2013/1/17~1/20 ミステリ作家、有栖川有栖氏と建築家の安井俊夫氏の対談形式による密室談義。これまでミステリ作家の書いたものは幾つか読んだが、建築家の視点が入ったものは初めてで、密室作りには欠かせないものなので、とても興味深かった。ああ、面白い密室ものを読みたくなってきた。
2013/01/20
マーム
ミステリー作家とミステリー好きの建築家との密室対談。家の間取り図を見ると部屋の真ん中に死体を書いてしまうという有栖川氏の職業病的行動には笑ってしまいました。有栖川氏が中学3年生のときに思いつき、江戸川乱歩賞に応募したという「鰹節の密室」は面白そうです。 巻末の『密室入門』的ガイドブックには、有栖川・安井両氏がそれぞれ3冊ずつ傑作と思うミステリをセレクトしていますが、このうち5冊も未読でしたので、是非読んでみたいです。何やかやと密室トリックのタネを明かしていますが、あの作品ね!と言えない私はまだまだ未熟者。
2011/09/09
しろ
☆6 ミステリ作家と建築家が語る「密室」とは。ただミステリについて語るのより一歩深く密室について専門的な意見が見られた。実現性とかを兼ね備えていてもいなくても面白いものは面白いのだが、建築家も密室を楽しんでいたり気にしていたりするのはいいことだ。相変わらず本場のミステリ家の知識はすごいなと感嘆しつつ、また色んな密室ミステリを読みたくなってきた。密室ミステリはやはり最上のロマンだ。
2013/03/20
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