怪談実話五千四十の死 (MF文庫 ダ・ヴィンチ え 1-1)
怪談実話五千四十の死 (MF文庫 ダ・ヴィンチ え 1-1) / 感想・レビュー
じゅんぢ
あまり印象に残る話がなかった。なぜ、印象に残らないのかというと、語り手の表情が文面から感じられないからだと思う。 語り手が作者に語った時どんな顔していたか、驚いた顔、腑に落ちない顔、怖がっている顔こういった描写も怪談を語るうえでは大事なことなんだと思う。
2018/09/24
HANA
文体のせいかどの話も淡々と進んで、あまり印象に残る話が無かった。何より致命的なのは遭遇した人間が一人として怖がっていない点。そこで笑っている場合じゃないだろう、と突っ込んでしまう所が何箇所もあった。ちょっといい話もあり、それにこの文体が噛みあうと民話みたいな印象が残るが、それは果たして実話怪談と言っていいのか疑問に思ってしまう。
2012/02/09
かずしげ
全体的に心底怖い話っていうのはあんまりないんだけど、それでもこんなのどう見ても創作ではないだろう、どうしても思いつかないだろうっていう話がちらほら混ざってるのがいわゆる実話系怪談の面白いところ。安易な因果から乖離すればするほど、正しい論理性を放棄すればするほど、かえって恐怖感と現実味が出てくるという興味深い矛盾。
2012/08/09
黒目ソイソース
こういう感じの好きです。グロさは低くて、奇妙だったり不可解だったり不条理だったりする系統の怪談。けっこう良い話系が多くて、この手のに弱い私は何度か涙目になってしまいました。一番嫌だったのは「子守唄」、ほっこりしたのは「トルソー」、意外と怖かったのが「ブリキ男」「あやとり」、涙目になったのは「イチョウの栞」と「糸ひば」。
2012/08/21
パブロ
語り口って実話怪談にはホント大切なことなんだな〜。なんてことを、この本を読みながら、つくづく感じてしまいました。ポロポロと内容の面白いものはあるんです。でも、怖さに感情移入できないっていうか、のれないっていうか、う〜ん、ちょっとね。20代の作者、まだまだ精進して腕を磨いてください。光るものは持っているんだから…って、結構上から目線ですかね。
2012/01/27
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