日出処の天子 〈完全版〉/第5巻(全7巻) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
日出処の天子 〈完全版〉/第5巻(全7巻) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ) / 感想・レビュー
ぐうぐう
完全版で再読。「やめてくれ わたしを抱く腕も胸も期待しちゃならんのだろう」夢殿に籠る厩戸王子の孤独は深まり、極まる。そして、抑えきれぬ感情が、策略へと具現化する。歴史という史実を曲げることができない縛りがあるはずなのに、このドラマチックでせつない展開はどうしたことだ! いやあ、すごい! すごすぎる!
2016/10/22
さゆ
刀自古って、初めから嫌いだったけれど、この巻で圧倒的に嫌いになった。自分の行動がどういう結果を生むか、考えないのだろうか?本当に毛人が好きなら、そんなことをすれば毛人を苦しめるようになるだろうということを想像できないのだろうか?既に妹として愛されているのだったら、嫌われるよりも、その立場に甘んじている方が自らも幸せなんだとは思えないのだろうか?口封じに人を殺めるなんて、あまりにも利己的。
2012/03/10
kagetrasama-aoi(葵・橘)
ぜ~んぶ、毛人が悪い!優柔不断な毛人が悪い!刀自古郎女があんなことしてしまった遠因は毛人だし!原因は毛人だとは言えないだろうけど……。王子の気持ちもヒリヒリと伝わってきます。何度読んでも泣けてきます。それもこれも、ぜ~んぶ毛人が悪い!そして、この愛蔵版には思わぬプレゼントが!雑誌掲載時にも、あまりにも酷で痛い展開にもうもう胸が塞がる気持ちでしたが、これが一服の清涼剤に(*´∀`*)。「ふーん、フツなんてぶたれてニャンニャン」思い出しました!フッツー呼ばわりの原点です(*^ ^*)。
2018/10/05
べりょうすか
布都姫は毛人との想いをとうとう遂げられず入内してしまう。刀自古の懐妊でそれぞれの思惑が動き出す。誰も彼も思うように身動きとれないくらいに運命にがんじがらめ
2012/12/01
Fumitaka
「か 神なのかこのお方は」(p. 29)まあ天さえも自在に操る王子はそう見えるだろう。王子、お母さんとはあれだけど来目や刀自古には甘い。刀自古については毛人の妹だからか。毛人と刀自古があれ。山岸涼子先生の妖艶でありながら猥雑さを排した絵柄で描かれるとこういう感じか。木梨軽王子の話(p. 312)は初めて知ったがこれも元ネタがあるのだろうか。あと大姫が可哀想でこういう描かれ方をすると勝って欲しくなってしまう。そして王子の髪に挿している花がちょくちょく変わっていることに今更ながら気がつく(p. 66)。
2024/02/10
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