ケサラン・パサラン 1 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
ケサラン・パサラン 1 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ) / 感想・レビュー
くさてる
世間知らずのイラストレーター兼エッセイストの叔母の家探しにつきあうことになった大学生、由良子は、叔母に振り回されながらも、彼氏の編集者ともども、土地探しと家を建てる難しさと向き合って……というお話。エッセイコミックみたいだけどそうじゃなく、不思議な読み心地で続きが気になります。
2023/08/03
更紗蝦
主人公の職業と名前が『二口女』という短編漫画と一致しているので、続編かと思ったら、名字が違いましたし、姪と編集者の名前も違いました。不動産の勉強になる内容ですし、ストーリーもそれなりに面白いのですが、「その地域を愛せるかどうか」という視点が微塵もなく(コミュニティという概念が皆無)、ただ「便利だから」という理由だけで都内に住むことにこだわる主人公が微妙に不快でした。名指しで松濤を「ステイタス」の象徴としているのも不快です。(他の地名は「M市」という風にイニシャルでぼかしているのに、なぜ、松濤は名指し?)
2015/10/22
たぁ。
久しぶりに山岸凉子先生の作品を読みました。 主人公、イラストレーターの星由良子さんのこだわりや、おもしろい性格を、楽しく読み飛ばしました。
2021/03/16
ぐうぐう
自宅建築にまつわる漫画と聞いて、てっきり霊絡みのお話かと思いきや、実践的な物語だった。土地探しの顛末だけで1巻の3分の2を費やすことで、理想の場所に理想の家を持つことの難しさを語っている。さらに、利便性と、好みのセンスの追求にひたすら没頭することを、自宅建築では許してくれない。鬼門や家相といった不条理なものが襲い掛かってくるからだ。いやはや、読んでいるこちらまで、疲労感に苛まれる。
2012/07/27
ミズカ
時代的には少し前であることを仄めかしているけれども、例えば1990年代であるとかヒントが欲しい。それが分かれば風水などに対する世間の風当たりの程度も想像出来ると言うか。家を設計する人が風水とかを全く気にしていないのは意外だったけれども、現在もそういうもの? 自分が住むなら立ち退きの可能性がある土地を避ける気持ちが分かるけれども、アパートを建てるつもりならば再開発に引っかかっている土地もアリなのでは?と思った私は甘い? 「何となくイヤ」って直感は大事だと思う。
2015/07/19
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