うた恋い。和歌撰 恋いのうた。
うた恋い。和歌撰 恋いのうた。 / 感想・レビュー
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いつも通りの『うた恋ぃ。』だと思っていたのですが、中身を確認してビックリ!杉田さんのマンガはごく一部で、あとは渡部泰明さんの文章だったんです。この本では、紹介されている和歌の説明、当時の時代背景、うたを交わしたふたりの間柄についての詳しい説明があります。当時の事情がわかると、和歌にも深みがでるというか…。単に歌の意味だけを知るのではなく、もっと深い部分で理解したいって思うようになるのです。杉田さんのマンガの中では、藤原道信の恋の話が好きでしたね。純情まっしぐらな道信の恋路がいじらしくて良かったです。
2014/05/04
みつき
飛鳥時代から鎌倉時代の恋をテーマにした和歌三十四首を渡部教授の解説とともに楽しむ一冊。そのうち三首は漫画付き。技術面だけではなく、当事者の背景や政治状況、また研究により浮かびあがる人物像まで丁寧な解説がされ、和歌の新たな魅力を発見できるとても素敵な一冊でした。万葉集の感情をぶつける情熱的な和歌から、技巧を凝らす事により、本心を巧に隠す遊び心のある和歌までどれも個性的で、限られた言葉の中にどのような想いを籠めるのか、奥が深く静かな世界にすっかり魅了されました。
2013/07/22
たまきら
備忘録。恋愛の歌は恋人の数だけ数多にあり、感じ方も人それぞれ。共感できるものもあればうわあ…と引くものもあり。けれどそこにあるのは今も昔も変わらない、うつりゆく心に翻弄される、悩める恋人たち。その姿がどんなに愚かに見えたとしても、自分たちに何が言えるでしょうか。この短い文字数の中に思いを昇華させた彼らに到底及ばないのに…。早くCD聴きた~い。
2024/06/17
ほむら
書き下ろし漫画もあり大満足。解説もわかりやすいものでした。漫画で描かれる和歌の背景は解釈どころか相手もただの想像ですが、とても素敵で面白いです。和歌を通して描かれる人の姿やその背景は、詠み継がれるにあたり相当美化されているのではないかなと思います。それほど和歌には多くの解釈が当てはまり、それこそ面白いところなんですよね。表現も違う、人により訳や解釈も違う、恋の形も違う何百年も昔のことなのに、沁みるような歌があるのはいったいどうしてなのでしょうか。
2014/02/04
くぅ
ちょいと飛鳥奈良平安のうたの世界に浸かり、思いを馳せてみました♪道信と婉子女王のくちなしの話は、読んでるだけでこちらにもいい香りが届きそうだし、キュンとしました。
2015/03/14
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