怪獣文藝 (幽BOOKS)
怪獣文藝 (幽BOOKS) / 感想・レビュー
Bugsy Malone
各話に対するイメージは「怪獣地獄」まさに地獄。「さなぎのゆめ」狂気。「怪獣都市」忘却。「穢い國から」絶望。「ナミ」神話VS神話。「松井清衛門、推参つかまつる」バイオハザード時代活劇。「中古獣カラゴラン」希望。「火戸町上空の決戦」妄執。「別の存在」悲哀。全体的には怪獣幻想奇譚というべき少々やりきれない物語の中、対談や探訪録が挟まり、ホッとする様な感じで次話へと進めた。巻頭2話の絵や各話のページにさり気なく描かれている影絵も秀逸。
2015/06/10
ひびキング
破壊とスペクタクルを想像して読み始めたが違った。ざわざわと怖い… 日本の風景の中で恐怖が募る。どれも捨て難い良作揃い。挟まれた対談とエッセイもこの作品集のコンセプトをわかりやすくさせてくれる。巨神兵東京に現る、から既読の海に降る、まで繋がる怪獣文藝にニヤニヤしながら、今作では対談のみの登場の夢枕獏「大江戸恐龍伝」も読みたい!お薦めは全て(^_^;)
2013/06/28
sin
普通なら雑誌の形での出版でしょう?思い入れが強すぎて!本の作りはキワモノっぽいが、中身はなかなかの力作揃い!ですが、この表紙は人を選びますよね?
2013/06/25
さくちゃん
短編小説だけじゃなく怪獣愛あふれる対談や「みちのく怪獣探訪録」といったものまで収録されていて飽きずに楽しめました。特に「松井清衛門、推参つかまつる」は時代物×怪獣(というか妖怪?)っていうのが新鮮で面白かったし、「別の存在」はかなりグロくてその分インパクトがあり一気読みでした。続編も読んでみたいです。
2015/05/12
ヴィオラ
激しいコレジャナイ感(^▽^;)怪獣文藝といいつつも、怪獣の影が激しく薄い。東宝の怪獣映画というよりは、TVの「ウルトラQ」な印象。別に、現代の様々な問題を批判するのに怪獣を持ち出す事に異存は無いけれど…。今は、真正面から「怪獣」を描いた小説が読みたいのだ!
2013/05/11
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