怪談短歌入門 怖いお話、うたいましょう (幽BOOKS)
怪談短歌入門 怖いお話、うたいましょう (幽BOOKS) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
#中家菜津子 #短歌 #怪談 悪夢から目覚めてママに泣きつけばねんねんころりあたまがころに #返歌 子守唄 童話の古典よく読めば怖さ恐怖で教訓伝え #東直子 賞 大賞
2016/02/07
June
以前読友さんが紹介していて、うわっ怖いと思っていた本、図書館にあったので借りてみた。背中を冷たいもので撫でられるような怖さもあったけど、怪談短歌って面白い。この本の魅力は、ツイッターで投稿された歌についての女性歌人三人の選評でほとんどが占められている点だ。個々の歌について、複数の歌人によって多角的に述べられる解釈、表現を具体的に指し示して、これがどんな効果を引き出しているかが解説されていて、とても興味深い。それは怪談短歌に限らず、短歌全般に通づることが多く、とても勉強になった。気になった歌をコメント欄に。
2014/09/15
まさ
怪談短歌コンテストに寄せられた作品集でした。短歌の限られた音数だから想像力がより一層掻き立てられ、さらに勝手に怖がってしまう。東直子さん、佐藤弓生さん、石川美南さんの3者それぞれの選評も興味深い。
2023/08/14
hamham
「怖い歌は良い歌」らしいので読まねばと。“怖さを出す”という目標があるので、選も読みも分かりやすいです。「短歌は詩なので余韻を残せるほうが優れている」「“くり返し”が怖さを作る」「五感のどれかに訴求することでリアリティが生まれる」「ほのめかしつつ全然ちがうかもしれないよがいいさじ加減」「写真と同じでピントを絞る」などなど勉強になりすぎる…。佐藤さんの見識の広さと、勾玉ペンダントを装備している怪しさに惹かれて歌集を読みたい本にポチッ。企画元の「女性向け怪談雑誌『Mei(冥)』」ってえらいニッチな雑誌だな…。
2014/10/23
瀧ながれ
「怪談」てのは、底が抜けてて、現実世界にまで「こわい」が滲み出してくるのがいい。じゃあどういう描きかたをすると底が抜けるのか、ということが、この本で少しわかった気がします。それぞれの短歌と向き合うとじんわり怖いのだけど、解説の対談があって冷静になれる、おもしろい一冊でした。
2013/10/21
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