ブギーポップは笑わない (電撃文庫 か 7-1)
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ブギーポップは笑わない (電撃文庫 か 7-1) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
この感触は、かつて読んだ稲生平太郎の作品に近いものがある。ミステリのようには全体像がつかめず、SFとホラーの中間を行くような展開。最後のページで果たして何かが明らかにされたのだろうか。登場人物の世界を超える存在はまだ闇の彼方。伏線を回収しない物語の異様さこそが、作品の特色だろう。個人的には霧間凪に肩入れして読んだので、ラスト近くの展開がハラハラし通し。本当に恐ろしいのはマンティコアよりも早乙女正美だ。ブギー・ポップの存在には、やはり少しばかり悲しさを感じる。
2020/04/09
とら
とうとうこの名作に手を付けてしまった。何故読んでもいないのに名作なのかと言うと、数々の作家さん達が、この作品を読んで影響を受けたという話をよく聞くからである。内容は、ホラー?伝奇?学園?ミステリ?分かりません。ただ最後の最後に明かされるのは、壮大な物語。SFなんでしょうか。話の進め方にも特徴があって、全5話ですが、全てが別の人物の視点で描かれています。全てを読んではじめて物語の全貌が明らかになる、といったものです。文章も流石とある作家が影響受けただけあるw正直まだ緻密な所まで堪能したいので続刊も読みます。
2011/11/01
ALATA
お薦め本。Introduction~Romantic Warrior~The Return of the Witchと続く流れは作者の強い思い入れを感じる。ブギーポップの正体は何なのか、まだ誰も気づいていない。「僕が出てきたんだ」という衝撃の展開はラノベ特有の学園ものでした。思春期のゆらぎ、甘酸っぱい恋模様、二重人格、メサイアコンプレックスとみんなの願いが叶うのか、青春まっしぐらという感じす。★3※そして最後はHeartbreakerと大団円ならぬ・・命みじかし恋せよ乙女~ヒーローは笑わないんですね。
2024/09/18
流言
西尾維新の源流の一つとして興味を持った。ライトノベルの古典と称されるようだが書かれた時代自体は16年前とさほど昔というわけでもない。にもかかわらずレトロな印象があるのは小説部分よりも流行の変遷が早い挿絵によるものだろうか。主人公? サイドであるブギーポップや炎の魔女はミステリアスに描かれているのに対し、エネミーとして登場するマンティコア&早乙女正美は内情を密に描かれているため、こちらのほうに感情移入してしまった。特に人間でありつつもマンティコアと深く結びついた早乙女正美はこの作品の真の主人公と感じた 。
2014/07/26
いおむ
発売当時に読んだ時は、その文章表現、世界観、設定にハマった…というよりは嫉妬した。思い出深い作品。
2016/09/12
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