アナベル・クレセントムーン: 呪痕の美姫 (電撃文庫 な 6-1)
アナベル・クレセントムーン: 呪痕の美姫 (電撃文庫 な 6-1) / 感想・レビュー
ヤギ郎
王道ファンタジー小説。お城に暮らすお姫様が変装して、街へ遊びに出かける。街では君主(城主)に対する謀反の情報を掴むが、周囲の支持を得ることができずに事前に対応することができない。謀反が起こった時なんとか逃げ出すものの、反逆者の魔術師に呪いをかけられる。魔法や傀儡に変えられる兵士、ドラゴンなど、ファンタジー要素がたっぷり盛り込まれている。終盤で「えっ!」とびっくりするような内容が語られる。1999年に電撃文庫から出版される。
2021/10/26
Empirestar
男勝りのやんちゃな美貌の姫という設定はどこかで聞いたことがあるけど、実は結構いろいろな古典小説のネタが入っていたりするので面白かった。アナベルの呪を弱める方法はアーサー王伝説だし、逃亡劇はどこか指輪物語な感じもした。割とさまざまな要素が組み合わさって、決して飽きさせないファンタジーになっていると思うと、ラストで「!」な設定になっていることが明かされ、やられた!と思う人は多いはず。多分古典的な方法なのかもしれないけど、パトリシア・マキリップ『ムーンフラッシュ』(ハヤカワ文庫FT)のような衝撃。
2010/01/29
いちはじめ
電撃文庫というレーベルの中ではなかなか正統的なファンタジー。ただ、「山の上の交響楽」以来の中井紀夫ファンとしては、ちょっと食い足りない。
2003/06/02
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