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キノの旅 (3) The Beautiful World (電撃文庫)

キノの旅 (3) The Beautiful World (電撃文庫)

キノの旅 (3) The Beautiful World (電撃文庫)

作家
時雨沢恵一
黒星紅白
出版社
メディアワークス
発売日
2000-12-21
ISBN
9784840217095
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キノの旅 (3) The Beautiful World (電撃文庫) / 感想・レビュー

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スズ

「城壁のない国」「同じ顔の国」「機械人形の国」「差別を許さない国」の4ヵ国と短編3話を収めた第3巻。人間の醜い一面を描きながらも、一つの視点ではなく広い視野を持ってみると灰色に見えた世界も意外と色鮮やかだった事に気付かせてくれるような不思議な一冊でした。差別はいけないと声高に叫びながらも、自分達の常識や価値観に合わない人を「変わった人」「可哀想な人」(この人は私より下の人間なんだ)と本人達は無自覚の内に差別意識に支配され、他者を言葉のナイフで抉っている事に全く気付いていない姿に恐ろしさと肌寒さを感じました

2018/09/04

はるを

🌟🌟🌟🌟☆。浮き沈みが激しいのはライトノベル界も同じ。もし、10年後にもライトノベルというジャンルが存在していたとしたらトップの地位を揺るがす事なく同じような歌を歌い続けているであろう「ライトノベル界の小田和正」事ご存知、時雨沢恵一氏の代表作の第3弾。黒星紅白氏のイラストとの相性がとても良くふんわりとした描写を綴り最後には皮肉やブラックジョークを織り交ぜる手法はさながら「一人グリム童話」のようだ。地の文が特に素晴らしく、余計なモノを削いで、出来るだけ短く且つ的確に描写しているセンスは脱帽。

2019/01/19

♡手嶋♡

知っているのか知らないのか知っているのか「城壁のない国」うわあぁ!懐かしい!これ、私のキノ史上すっごい記憶が鮮明な話!当時はこれ何回も読み返したなぁ。あの頃の私には衝撃強すぎた。今ではキノあるあるの2段階オチなんだけど。自己犠牲という代価を背負って守ろうとしたもの、でも。まぁ逆に考えると発狂して苦しんで死ぬよりは楽だったかもしれないけど、すごく切ないよね。もうやっちゃった感満載w「機械人形の話」これはあれだったな、家族登場からオチが完全に読めた話だったけど、読めてなかったんだなこれがw↓つづき

2016/10/17

♡手乗りタイガー♡

-知っているのか知らないのか知っているのか-「城壁のない国」…うわあぁ!懐かしい!これ、キノ史上すっごい記憶が鮮明な話!キターー!と思ったもんw表紙リニュせんと読み返して無かったかもしれんけど当時はこれ何回も読み返したなぁ…。あの頃のあたしには衝撃的すぎた…!しかも2段階オチやん?今ではキノあるあるやけどさ…。自己犠牲という代価を背負って守ろうとしたもの、でも…。まぁ逆に考えると発狂して苦しんで死ぬよりは楽やったかもしれんけどすごく切ないよね。続き↓

2013/11/08

まりも

「同じ顔の国」、「差別の無い国」が印象深い。その国では当たり前のことでも第三者が見ればどう考えてもおかしい事だというのはよくある。ある集団では通用するルールが他では通用しない。差別をなくすために言葉を制限してもそこからまた差別は生まれる。キノが冷静だからこそ読んだときに色々考えさせられるんだろうな。知ることと知らないことのどちらが幸せなのだろう。

2014/02/03

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