KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

キノの旅 (6) The Beautiful World (電撃文庫)

キノの旅 (6) The Beautiful World (電撃文庫)

キノの旅 (6) The Beautiful World (電撃文庫)

作家
時雨沢恵一
黒星紅白
出版社
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
発売日
2002-08-10
ISBN
9784840221559
amazonで購入する

キノの旅 (6) The Beautiful World (電撃文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

スズ

花火の国、長のいる国、忘れない国、安全な国の4ヵ国と他短編を収めた第6巻。安全な国が印象的で、危険な物を徹底的に排除していく社会は現代社会を風刺している様で、危険な遊具を全て撤去した結果子供が全く遊ばなくなった公園が思い浮かびました。入国審査官の「本当は危険な物なんてどこにもなくて、それを使う人間次第で人生が豊かで楽しくなったり他者を傷付けるようになるのでは」と、キノの「自分達にとって危険で普通ではない『物』を排除する社会なら『人間』だって…」の言葉に胸がざわつき、皮肉が効いた物語の数々に夢中になりました

2019/04/15

Akihiko @ VL

時雨沢恵一さん6冊目の読了。キノの旅シリーズ第6作目。価値観、技術力、文化水準、社会体制、あまねく全てが異なるそれぞれの都市国家。"普通"という概念が定義できない世界で今日も彼女は色彩の無い旅を続ける。最もシニカルだったのは『祝福のつもり』という短編。少女が臓器と身体を提供しなければ生きていけない世界。死なない為に寿命を削り、物を買う為に自分を売る。文字通り、身を切る生活を続ける彼女に何を想う。同情したくなるのはそれが少女だからだろう。もしこれが妙齢の女性であったなら…。人間はどこまでも腐っている。

2019/03/16

♡手乗りタイガー♡

-誓えないと誓います誓わないと誓えます誓えないと誓えます-口絵から早速「戦車の話」優しい嘘のように、知らない方が幸せやって事あるね。絶対に気付く事はないと思うけど、もしもまたキノ以外の旅人に会って同じ会話をして指摘されてしまった時にあの戦車はどういう心境に陥るんやろうか。それ考えるとめっちゃ切ない。「花火の国」ほっこりしてて和んだwまさか兵器と砲弾のストックで花火大会をするなんて発想が素晴らしいwあと防御用のトラップでもなかったんやwつづき↓

2013/12/23

♡手嶋♡

誓えないと誓います誓わないと誓えます誓えないと誓えます。口絵から早速「戦車の話」優しい嘘のように、知らぬが仏?気付く事はないと思うけど、キノ以外の旅人に会って同じ会話をして指摘されてしまった時に、あの戦車はどういう心境に陥るんだろうか。「花火の国」あー和んだwまさか兵器と砲弾のストックで花火大会するなんて素晴らしいw防御用のトラップでもなかったっていうw最後監視の男たちが出てきたときは、え?このパターンやばない?と思ったけど「来年もまた来ます。」の台詞で安心安心。実は見学だったりしてねw↓つづき

2016/10/17

蒼伊

再読。「彼女の旅」が一番印象に残りました。第一話も第二話も。第一話はなんだかわかるし切ないのとやるせないのと清々しいのと・・・。そんな簡単に憎しみは消えないものですよね。第二話はまさに矛盾の話だなぁと思いました。でも優しい気持ちにもなりました。「旅の途中」が、すごく不思議でふわっとしてしまいました。

2013/04/02

感想・レビューをもっと見る