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毛布おばけと金曜日の階段 (電撃文庫 は 2-13)

毛布おばけと金曜日の階段 (電撃文庫 は 2-13)

毛布おばけと金曜日の階段 (電撃文庫 は 2-13)

作家
橋本紡
ヤスダスズヒト
出版社
アスキー・メディアワークス
発売日
2002-12-01
ISBN
9784840222518
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毛布おばけと金曜日の階段 (電撃文庫 は 2-13) / 感想・レビュー

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ハタ

かけがえのない幸せと潰れるくらい重い現実。皆が通るあの小道を思い出させてくれる小品の3編を収録。何でも出来る喜びを持ちつつ、ちっぽけな存在という事を認識する相反性。思えばなんと無防備で傷つきやすい日々を瞼の裏に置き去りにしたものか。惜しむらくは「毛布おばけ」にもう一物語欲しかったが「金曜日の階段」には大いに魅力を感じた。幸せとは埋めていくもの、積み上げるものなのだと思いました。

2016/02/23

星野流人

毎週金曜日、未明の姉は毛布おばけになる。そんな毛布おばけを囲む2人の少年少女の物語。登場人物たちはちょっと奇妙な背景を持ちつつも、物語自体はなんてことない日常を切り取っている印象。派手なストーリーは無くとも、大事なものを伝えてくれる良作だったと思う。私自身、未明に似た考え方をしてしまう人間なので、いろいろと考えさせられた。 ベストイラストは、85頁の未明と真琴。 7/10点

2013/03/08

吉野ヶ里

やっぱり橋本紡はこの系統を書かせたらトップクラスの作家だと思う。 ちょっとズレちゃった人の心理描写がやたら上手い。また、物語の運び方、脇役の使い方も良い。 また、毛布おばけの設定があるおかげで、ただの青春系物語からの乖離を果たしている。 描写力の高さにはただただ脱帽。 人生の一冊になるほどの主張には欠けるが、非の打ち所のない良作。完成品。

2014/03/28

take

今、自分の置かれてる現状に似てるなって思いました。でも、彼らは不幸を乗り越えて立ち向かおうとしてる。自分の中でダメだって決め付けない、どうなってもいい、とりあえずは行動を起こしてみようとしていた。情けないことに自分はまだ立ち直れていないどころか、何か行動することに怯えている。でも、もぅ今日でおしまいにしよう。明日からは思いきって行動していこう!!

2013/07/05

miki

中学の頃にこの本と出会ってからことあるごとに読んでいます。こういう派手ではないほのぼのとした日常に潜む人々の変化……そういうものが好きなんだろうなあ、わたしは。十七の頃、色んなことに煩わされて意味もなく不安がって、でもどこかいきがってた。そんなティーンネイジャーの心境がうまく描かれていて、その何かにわたしの心もシンクロしているような気がします。

2012/06/03

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