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リヴァイアサン (電撃文庫)

リヴァイアサン (電撃文庫)

リヴァイアサン (電撃文庫)

作家
大塚英志
衣谷遊
出版社
メディアワークス
発売日
2004-01-10
ISBN
9784840225526
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リヴァイアサン (電撃文庫) / 感想・レビュー

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卯月

再読。昭和のまま新世紀を迎えた東京。怪事件に遭遇した研修医・福山さつきの前に、三年前に生死不明になった元恋人・三溝耕平が異形と化して帰還した。漫画版は未読だが、変死体だの臓器だの満載なので、視覚に訴えられたら怖いかも。作者が平成日本に物申すため捻くれた舞台設定にするも、一周回って結局ストレートに説教臭いホラーだが、私は“さつきと耕平の究極のラブストーリー”として好きな作品。〈本当に世界の終わりのあとで一緒にいられる恋人同士なんてあたしたちくらいだ。〉真相が明かされた後で、二人の出逢いが語られるのが切ない。

2013/03/13

szst

同名の漫画作品の1~3巻分の内容を漫画原作者がノベライズしたもの。講談社から電撃文庫への加筆・修正に合わせ、耕平とさつきの出会いを描いた短編が加えられています。初めから終わっている世界で、彼は彼女のために世界を残し続け、その世界の住民である彼のために彼女は夢を見続ける。二人の関係は少し歪んでいて、そして歪んだまま、砂の城の上で物語が続いていくと思うと、少しさみしくなりました。小説という媒体を生かし、細やかに登場人物の情報や心情(特にさつき)が書かれているので、漫画と同じ内容でも別の角度で楽しめました。

2011/08/08

nur1202

作者得意の民俗学的連作短編ってところでしょうか。 もしかすると本当にあるかもしれない都市伝説的なお話です。 主人公からして SF と読むべきか伝奇と読むべきか悩ましいのですが、それも、作者らしいと言えば作者らしい。 オリジナルの方の最終章は賛否がでそうというか、結局そんな話なのかと思う人もいるだろうけど、語りが階層化しているので、そんな話として読むかどうかは、リドルストーリー的に扱われるべきでしょう。 結構楽しんで読めたと思います。

2017/05/17

北白川にゃんこ

ビアスくらい嫌味と皮肉が大好きな大塚英志らしい小説でイエスだね。さつきはどうしようもない女。しかしだからこそリヴァイアサンが守護るのだ。

2016/03/10

リンダ

加筆部分の、耕平とさつきの出会いのエピソードが可愛らしい。

2009/07/22

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