半分の月がのぼる空〈5〉 long long walking under the half-moon (電撃文庫)
半分の月がのぼる空〈5〉 long long walking under the half-moon (電撃文庫)
- 作家
- 出版社
- アスキー・メディアワークス
- 発売日
- 2005-09-10
- ISBN
- 9784840231459
半分の月がのぼる空〈5〉 long long walking under the half-moon (電撃文庫) / 感想・レビュー
とら
たとえ病気でもうすぐ死ぬかもしれないとしても、たとえ金遣いが荒くて暴言に暴力にやりたい放題だとしても..その人を選んだのはその人なのだから。自分の人生を棒に振るうことになろうとも、それが選んだ日常なのだから。だってあのじいさんもばあさんもめちゃくちゃ幸せそうで、母親までノロけてしまう始末。里香の母親もつらいと分かっていてもそれを選んだ。もう誰も失いたくないんだろう。でもそんな境遇で今まで暮らしてきたからこそ、裕一の気持ちも恐ろしいほど分かってしまう。ああ、みんな幸せそうだ。次の本編最終巻、心して読みます。
2012/10/17
た〜
あとがきにもあるけれど、本来のラスト。裕一君、男の本気を見せてます。夏目先生その本気にひたすら水を差してます(ウソ、実際には・・・)そして里香の不器用なメッセージ。フィナーレはいい意味でベタかな
2012/08/22
くろり - しろくろりちよ
手術が終わった里香と裕一の間には、手術を乗り越えたあとの様々な障害が立ち塞がる。里香に会わせまいとする担当医の夏目、里香の母親、裕一の留年問題。少し前までは、手を伸ばせば空にだって届きそうだったのに。それでも、相変わらずカッコ悪くても諦めない、里香のことを一番に考えて、里香も裕一のことをたくさん考えて…自らの力で運命を受け入れ変えて行く。ふたりの心がやっと寄り添うことが叶ったラストシーン。書かれなかった大切な言葉が、気持ちが愛おしい。
2013/02/23
長尾鷹弥
順調に大人へと近づいていく裕一。荊の道になるとわかっていても、それでも里香とともに一緒にいたい。そしてとった行動は、17歳にして決意を固めた、決してかっこよくはないけど覚悟がないとできないこと。あとがきにもあるように、最終巻でいいのではと思うくらいきれいな終わり方でした。しかし、続きがあるようなので、これからどう展開していくのか・・・。地獄へと突き落とされるのか、はてさて幸せな日々が続くのか・・・。続きがとても気になります。
2013/03/31
カメ吉
『チボー家の人々』の名言を使ったふたりのプロポーズ工作?がすごくよかった。そして里香の母親の話もよかった。話の後半が濃密でいよいよ終盤になってきたと感じます。 次巻がより楽しみになってきた。
2017/07/22
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