わたしたちの田村くん2 (電撃文庫 た 20-2)
わたしたちの田村くん2 (電撃文庫 た 20-2) / 感想・レビュー
まりも
再読。田村くんを巡る三角関係青春物語の後半戦。何やかんやあって田村くんのファーストキッスを奪った相馬と、久しく音沙汰のなかった松澤。田村くんの三角関係に1つの決着がつく話。いやはや、田村くんのブレッブレ具合が思春期のバカ男子っぽくて何だか良いですね。こんなにバカバカしいのに甘酸っぱくて、それでいて苦味もある恋愛模様に、勢いのある展開が加わった事でページを捲る手を止めれないくらいのパワー溢れる物語になっていたと思います。お守りの下りは何度読んでもグッとくるわ。ゆゆこ作品はやっぱり良いなぁ。
2016/07/18
Yobata
相馬と急接近するもそのタイミングで松澤からついに便りが届く。それによって松澤のその後を全く知らずに放置して来た自分と積極的になっている相馬の狭間で大きく揺れる…。ちくしょー!結局主人公の田村くんは愚鈍で無責任で中途半端な男だったよ〜w相手に期待させといて考えを停止し放置する…相馬さんが全体的に可哀想だった…なんて不遇な目にあってるんだ…とってもいい子なのに。手当り次第救うだけ救う、それは優しさじゃなくて残酷なだけってまるで阿良々木くんそのものだったし、自分の愚かさを葛藤するのは途中から竜児そっくりだったw
2013/09/16
Takayuki Oohashi
1巻と違って切ない描写が多かったです。ヒロインの一人、松澤が、主人公の田村と別れる(かに見える)シーンは涙なしには読めなかったです。もう一人のヒロインの相馬が優柔不断な(……というよりは優しすぎる)田村をばかばか!と責めるシーンもグッときました。ゆゆこ先生の、この硬軟を織り交ぜてストーリーを展開する手腕には脱帽です。思えば「とらドラ!」のアニメのDVDの一話を観て、知った竹宮ワールドですが、また別な先生の作品も読んでみたいです。個性的で繊細な女の子が出てくる竹宮ワールドに乾杯です(主人公もいいですが……)
2016/09/28
寒っ!!
田村の煮え切らなさにはイライラさせられるが、自分の中高生のころを顧みると確かにそんな部分はあるなと思ってしまう。変に作り上げられた大団円などなくてもそれも一つのあり方だろう。
2022/07/25
秀玉
2巻目はもう一人の少女と田村くんの関りが描かれる。なつかしく自分の青春時代を思い出す。こんな揺れ動く気持ちあるよね。1巻目の彼女とはっきりとつきあうことを決められれば、揺れ動く気持ちから、単に女心をもてあそぶ田村くんになるのだろうけど、自分の気持ちに正直になれないというより、どちらが好きなのかよくわからない状況を作り出してしまい、そこに田村くん自身の正直さとうそはつきたくない、約束はやぶらない、男に二言はない、そんなところを行きつ戻りつを繰り返しているのよね。個人的には後書きされた自称呪術師の女子、最高。
2024/08/25
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