神様のメモ帳 (電撃文庫 す 9-4)
神様のメモ帳 (電撃文庫 す 9-4) / 感想・レビュー
納間田 圭
アリスはプロの探偵兼ニート。1階にラーメン屋があるビルの3階のNEET探偵事務所の経営者。身長130センチでドクターペッパーを主食。常に熊のぬいぐるみを横にパジャマ姿。しかし…仕事は出来る。部屋から一歩も出ることなく世界中の真実を見つけだす。つまりネット依存症の引き篭もりの天才。冒頭…準主人公の女子高生が、校舎から飛び降り意識不明の植物状態となる事件。その謎を探りはじめた同級生の草食系男子とアリス。最後の最後に「瞼がわずかに開いている…瞳の色が見える」となった後、彼女はどうなったのか⁉︎…全く消化不良気味
2021/07/15
とら
「ほんの少し切ない青春を描くニートティーン・ストーリー」と解説にあるが、こんな青春もあるんだなぁ、って思う。ニートと言う設定も気になっていたけど、自分のイメージとは全然違うもので、ニートにもニートの定義があって、ニートで在ることに皆悲観していない。でもただニートだけで通すと思ったら大間違いで、探偵ものである。ニート探偵。普通の探偵とは違うらしい。皆でトシさんの為立ち上がったときはこっちまで嬉しかったなぁ。場面場面でコメディ、シリアス、感動と分けられていてバランスも良かった。次巻からどう話を運ぶのか楽しみ。
2011/05/22
よっち
孤独に屋上で過ごすことの多いナルミが園芸部員の彩夏と出会い、そのバイト先「ラーメンはなまる」に集まる面々と知り合ってと、最初はいい感じに世界が広がっていく話かなと思って読んでいたんですが、彩夏がまさかあんなことになってしまうとは。。。受け止めるにはあまりにも重い事件でしたが、周囲の助けを得ながら、自らも探偵助手として事件に向かうことを選択したナルミが今後どう成長していくのか、周囲と関わっていくのか。アリスもなかなか複雑な子みたいで、その変化にも注目したいと思います。彩夏はいつか復活してくれるといいなあ。
2014/04/23
まりも
アニメが微妙だったのでなんとなく放置し続けていたシリーズ。1巻目からすごく重たい話だな。彩夏というナルミの世界を広げた少女がいなくなってしまうとは思わんかった。結末も救いがないけど探偵助手としてナルミが今後どのような姿になっていくのか気になりますね。読みにくいのに引き込む力を持った文章は流石です。しかし杉井作品はサブキャラ高スペックなの多いなぁ。
2014/06/18
くろり - しろくろりちよ
『It's the only NEET thing to do.―これがたったひとつの冴えたやりかた―』ニート探偵、パチプロ、軍隊マニア、ヒモ、高校生。ニートの定義「雇用職であり、事業主は含まれない」「神様のメモ帳『働いたら負け』素敵なくらい無責任な言葉だろう?」アリスの言葉は矛盾だらけ。矢継ぎ早に語り、結論は出発の前提を否定していたりする。矛盾に満ちた言葉が、思考の迷路のそままでぐるぐるする考えにシンクロ。薬の副作用…天使に会えなかった絶望感をここまで明確に表現してるって、すごい。
2011/03/05
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