嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん幸せの背景は不幸 (電撃文庫 い 9-1)
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん幸せの背景は不幸 (電撃文庫 い 9-1) / 感想・レビュー
くろり - しろくろりちよ
八年前の誘拐監禁事件と、現在の殺人事件と誘拐事件。八年前の被害者は加害者となり、事件は繋がる。まーちゃんはみーくんが大好きで、幼児退行しちゃってて、平衡感覚おかしくて、何も悲しんだりなんかしない、壊れた心の持ち主。みーくんはもう癖のように嘘を吐きながら、自分が誰だったかすら嘘に落として、まーちゃんの側に居る。やや中二病的ながらも割と好き。
2011/04/17
流言
カバーをめくったらゾッとさせられた。小説では珍しい趣向なので気づかないところだった。怖いよ! 表紙と裏表紙も凝っており、帯まで活用する丁寧な仕事がすばらしい、と狂気描写に余念がないサイコホラー。往年のライトノベルらしい回りくどい文章も特徴的。とくにヒロインの狂気描写は堂に入っており、美少女描写を全く感じさせない驚きの気持悪さ。読んでいて気分が悪くなるほどの真に迫った狂気がしたたり落ちている。終盤で急激に明らかになる真相に関しては一方的に情報が開示されるばかりであまり効果的に感じられなかったのが残念である。
2014/10/04
ℳℯ
★★★★★+ 滅茶苦茶好きだったのに何故か一巻しか読まずに他を積んだままだった本作。暇ができたのでこの際に全巻読むことにした。まずは一巻の読み返しから。 『まーちゃん、世界で一番キミを××してる。嘘だけど』 とある過去から精神が壊れた『まーちゃん』と嘘つきの『みーくん』。彼らはある日、再会を果たす。みーくんがまーちゃんの家に不法侵入したことにより。 私はまずここまでの流れで心を掴まれた。回りくどい言い方、『嘘だけど』というお決まりの台詞。そしてさも当たり前かの様にされるストーキング描写。それを→
2021/02/05
スズ
電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した、ラノベではあまり見ないタイプの作品。みーくんにしか興味がなく心も開かないまーちゃんと、そんなまーちゃんの側にい続けられるみーくんも、どちらも心の歯車が狂っているような感じ。ここまでヒロインが精神的にぶっ壊れているラノベはないのではなかろうか。誘拐してきた兄妹がみーくんに対しては心を許しているのがよく、みーくんが良くも悪くも兄妹のことを気にかけているのが良かった。こういう猟奇的な作品はラノベでは中々味わえないので、こういう作品は貴重。この独特のえぐ味がいい感じ。
Yobata
「まーちゃん、世界で一番キミを××してる。嘘だけど。」連続殺人事件と誘拐事件が町を賑わす今、僕は御園マユと再会する。かつて一緒に嬲られ,壊され,狂った少女である彼女と…。心の壊れた彼女の家には小さな兄妹が監禁されており、誘拐犯はまーちゃんだった。そして僕が殺人犯の容疑をかけられ…。初のラノべ作品。入間作品なのでついにラノべ世界に手を出して見た…けどラノべってみんなこんな感じなの?むっさ内容重いんだけど…。かつて誘拐,監禁,暴行,虐待を受けた少年少女。誘拐は犯人逮捕で終わるが、誘拐された少年少女の→
2010/10/17
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