石川啄木詩歌集 (世界の詩 4)
石川啄木詩歌集 (世界の詩 4) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
#石川啄木 #短歌 何となく自分をえらい人のやうに思ひてゐたりき。子供なりしかな。 #返歌 ひたすらに自分をえらい人なりと思い込まぬと生きてられない #自筆 #初稿 何となく自分をえらい人のやうに思ひてゐたりき、ずっと昔かな。
2016/08/23
ロビン
「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」などの作品で知られる明治の詩人・歌人石川啄木の詩歌集。はじめ『明星』のようなロマンティズムの作品を書いていたが生活に苦労する中で<食べることのできる>性質の文学に至り、『一握の砂』などで用いられた三行分けの形式と口語脈の詩で短歌の革命を成し、また晩年は社会主義に関心を強くしたが結核のために27歳で夭折した。苦労ゆえか哀しく鬱屈とした歌が多いが、誰もが感じたことのあるような気持ちを、強い感受性で時に感傷的に時に激しく率直に言語化しており身近に感じられた。
2021/04/29
みるこ
三行分けの詩ばかりかと思えば、長い詩もあった。三行分けの詩が現実的であまり夢がないのに対し、長い詩は社会主義思想がテーマで情熱が感じられた。石川啄木の意外な一面が見れて面白かった。
2018/12/20
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