ユージン・スミス: 楽園へのあゆみ
ユージン・スミス: 楽園へのあゆみ / 感想・レビュー
ともまる
ユージン・スミスはアメリカの写真家。佑学社刊の本書はその伝記(現在は偕成社より復刊)。生死に関わるほど日本との縁が深く、また壮絶な人生だ。サイパン等で激烈な戦闘を取材し自身も負傷。後年まで傷に悩まされた。水俣病の患者とも深く関わり、チッソ社員から暴行を受けたという行は生々しく衝撃だ。様々な取材対象となったテーマをより深く知りたいと思わされた。副題は表紙の写真『楽園へのあゆみ』から。薄暗い木立を抜け光差す場所に出た彼の2人の子どもの後姿だ(偕成社版は表紙が写真家自身の顔写真。伝記らしさは増すけど…うーん)。
2012/09/06
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