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桜奉行 幕末奈良を再生した男 川路聖謨

桜奉行 幕末奈良を再生した男 川路聖謨

桜奉行 幕末奈良を再生した男 川路聖謨

作家
出久根達郎
出版社
養徳社
発売日
2016-11-26
ISBN
9784842601205
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桜奉行 幕末奈良を再生した男 川路聖謨 / 感想・レビュー

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KAZOO

この本は久しぶりに読んだ出久根さんの本です。大きな文字で年寄りにとってはありがたい気がします。川路聖謨という幕末に勘定奉行や外国奉行であった人物です。この人物については教科書に出てくるくらいしか知らなかったのですが、奈良奉行という役職を果たした頃の彼の日常を彼の資料をもとに出久根さんが料理してくれています。まだ続きがあるらしいので楽しみにしています。

2018/05/10

baba

名前しか知らなかった川路聖謨が、幕末の優秀な官僚であり、奈良奉行として多々の功績を残したようすが実母に送った日記に基づいて描かれている。明るい人柄で実母や養父母、妻子への思いやりに温かくなる。高野長英や渡辺崋山との交流、蛮社の獄という過酷な時代に、佐渡奉行として貧しい人々の苦しさを思いやる姿が伝わる。官僚というイメージと違い町人になって町に出かけハラハラする場面もあるが奈良を理解し、溶け込もうと苦慮する姿が良い。

2017/04/04

松風

出久根達郎一流の史料を駆使した時代小説。外国奉行以前の川路も興味深い。

2017/01/10

ソババッケ

久しぶりの楽しい本。幕末の官僚・川路聖謨(としあきら)の奈良奉行時代を描く。足かけ6年の奈良時代、江戸に残した実母宛てに、近況報告代りに送った日記(寧府紀事)がもとになっている。赴任から6ケ月余を扱っており、母親を楽しませようとてか(どこまでがフィクションかわからない)面白い話が続く。配下の役人や奈良の町民が奉行の行動をどのように見るかを常に意識している点も興味深い。白洲での放屁癖があったようで、奈良(おなら)奉行を笑った狂歌には吹き出してしまった。ネタはまだ5年余分ある是非とも続編を期待したい。★3.8

2017/01/21

にゃも

川路聖謨が残した『寧府紀事』などをもとに書かれており、奈良奉行時代の有能かつ『さばけたお奉行』っぷりが伺えてとても面白い。渡辺崋山らと親交があったこと佐渡奉行時代のことなども盛りだくさんに織り込まれているが、話が散逸することもなく聖謨の人となりを知る手掛かりとして興味深い。こんなに面白い人物を知らなかったなんて!なんたる不覚…。タイトルのもととなった佐保川の桜を愛でつつお団子でも食べながら往時を偲びたいものである。ちなみに、二宮尊徳がこの時代の人だったことも初めて知り、自分の無知さ加減に最早笑うしかない。

2022/03/13

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