過労事故死―隠された労災
過労事故死―隠された労災 / 感想・レビュー
二人娘の父
2018年2月8日、過労死に関する社会の認識を一歩前進させる画期的な「和解」が横浜地裁川崎支部の法廷で締結された。「過労死」と「過労自死」のどちらにも分類されない、通勤途中の「過労事故死」で、会社の責任を認める内容で遺族と会社が合意に至った。本書はこの画期的「和解」へ至る裁判の様子を、原告の母と弁護団の側から描いたものである。24歳という若さで、突然人生を終えてしまった息子への母の無念。母親の心に迫る言葉が続く。過労事故死について社会的な認知を広げるためにも、多くの人に読んでほしい。
2020/06/13
あさつゆ
24歳の若者渡辺航太さんが、深夜労働が終わり原付バイクで帰宅途中事故死した。企業側の「安全配慮義務」を怠った責任が問われました。そして、企業側の責任を認める画期的な和解案が提示されました。過労事故死をめぐり争われた裁判の記録です。きっとこれは氷山の一角だと思われます。労働者を人として尊重する社会でなければならない。若者が希望をもてる社会にしなければならないと強く思います。
2020/08/18
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