「企み」の仕事術 (男のVシリーズ)
「企み」の仕事術 (男のVシリーズ) / 感想・レビュー
ロクサン
以前から作詞家阿久悠と作品の世界観に強く関心があり読んだ。クリエイターとしての仕事術を学ぶのにもいい本だと思う。私自身、この本を読んだことで、初心にかえらせてもらえました。レコードからCDへ、そしてヘッドフォンで聴くものになってから、「歌」というものが「他人と共有」できなくなってしまったことを嘆いておられた氏。ネットで何から何まで共有できてしまう今、阿久悠なら「歌」の聴かれ方や世の中に及ぼすものについて、何を語り、どんな作品を作るだろう。それがもう叶わないということが悔やまれます。
2014/03/12
岩井 靖
著者は作詞をやめようと思ったことが一度だけあるといいます。 その頃は少女たちの歌を作り続けていた時期で、いつも「こんなことでいいのだろうか?」と自問自答していたそうです。 そんなある日、ダウンタウンブギウギバンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を聞いて、無性に腹が立ち、これは自分がつくるべき詩だと思ったそうです。しかしそのあと沢田研二の仕事を依頼され、自分が望むような詩が作ることができたそうです。 危機のあとには必ずチャンスというものがあるのだと感じます。
2012/06/25
砂王
阿久悠さんの詩は、物思いにふける力がると思うし、思わず使いたくなる言葉ばかり。「上の句」と「下の句」の部分はその通りなんだと思う。この本を読んで昔は良かったと思うのではなく、どうやって活かしていくべきか考えるべきなのかもしれない。「甘酸っぱさ」ってお金じゃ買えないし、胸がキュンキュンするんだろうな。
2015/10/25
ispanoman
急速なデジタル化により、音楽会もものづくりの良さが失われたことが、文中にあり、作詞家の器量が発揮できない歌作りになってしまった。流行歌という言葉も時代遅れになってしまったかのように。
2013/04/22
ナウラガー_2012
静岡県・御前崎の手前の相良町の銘菓『賄賂モナカ』は賄賂で知られる田沼意次が藩主だった地。一緒に売られているお茶の名は『甘い汁』という
2014/12/21
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