徹子と淀川おじさん 人生おもしろ談義 (立東舎文庫)
徹子と淀川おじさん 人生おもしろ談義 (立東舎文庫) / 感想・レビュー
道楽モン
当たり前のことながら淀川先生を知らない世代が増えているが、我々おっさん達にとって映画の大先生なのだ。テレビ放映での映画解説は3分程度だが、映画雑誌の連載やラジオ放送を通じて、映画の観方や味わい方を指南してくれた大恩人。私生活や頑固っぷりに毀誉褒貶あるが、名画の数々や名優・名監督をたくさん学んだのは事実。親友の一人でもあった黒柳徹子の「徹子の部屋」全13回出演の書き起こし。一流を見抜く鑑賞眼を持つことが大切だと何度も説いている。ちょっと前まで、植草甚一や双葉十三郎など、素直に信頼できる存在がいたよなぁ。
2024/10/15
ムーミン2号
「徹子の部屋」に淀長さんが出演されたのは合計13回。その13回分の対談が収められていて、映画のことはもちろん、淀長さんの人生のこと、親兄弟のこと、そしてチャップリン、ユル・ブリンナー、エリザベス・テイラーなどの俳優・女優のこと、更に「友の会」のエピソードなど汲めども尽きぬ魅力にあふれた対談を読むことができる。知っているエピソードより知らなかったものの方が多く、淀長さんのことをいろいろ知りたいワタシにはとっても興味深い本だった。
2020/09/26
hirayama46
淀川長治が「徹子の部屋」にゲストで来た際のトークを文字起こしした一冊。長寿番組とはいえ、13回というのはなかなかの登板回数ですね。わたしが映画を見始めたのはここ数年なので、淀川長治が解説をしていた「日曜洋画劇場」を見たことがないのですが(というか、解説者がいるテレビ映画を見たことがありません)、一度見てみたかったな……とは思います。本書で見られる淀川長治のエッジさは、どの程度短い時間での解説で出ていたのかな。
2020/07/13
踊る猫
淀川長治先生が凄いのはもちろんのことなのだけれど、黒柳徹子氏もここまで凄い人だとは。不見識をただただ恥じ入るばかりである。こんなに好奇心旺盛で知性に溢れた人物だからこそ先生に、映画の話ばかりではなく人間的な「素」の姿をも披露させることが出来たのだろう。書籍に纏められることが前提で成り立っていないからこその緩さ(悪く言えば「ヌルさ」)は否めないが、それでもなおふたりのトークは知性と知性のぶつかり合いの様相を呈しており、それが知的遊戯としてかなりの域に達していると思う。だからこそ『徹子の部屋』は面白いのだろう
2016/03/17
prosper12
つくづく淀川さんは沢山の映画をみて、沢山の人と会われてきたのだなあ、と感じた。ほろっとくる話しもあり、改めておじさんの解説を聞き直したい。
2020/03/13
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