超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界 (立東舎)
超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界 (立東舎) / 感想・レビュー
mocha
『バレエ星』は私の少女漫画歴の原点。ひたすら悲しい作品だったはずが、今読むと突っ込みどころ満載で大笑い。まさかまた読めるなんて、と大喜びしたものの40ページじゃ生殺しだ〜!もっと読ませて!! 中原淳一さんから連なる美少女画の流れで絵がとても美しい。ノートやぬりえ、文具のカラーイラストが本当に綺麗で、漫画より一枚絵の人だったんだなぁと思う。企画・編集の「図書の家」はこのところのレトロ漫画ブームを牽引してるようだ。しばらく目が離せない存在になりそう。
2016/12/02
syaori
原稿もほぼ残っていない、コミックスもない、そんな漫画家の作品を集め紹介するという熱い1冊! そしてチュチュを着て縄跳びを持つ絵を表紙にするセンスも素敵です。作品の紹介のほか、連載二話分も掲載されていて、主人公が何かするたびに「何でそうなるんだ!」という突っ込みを入れつつも、端正な絵と「超展開バレエマンガ」という看板に恥じない内容を大変楽しんでしまいました。「いえの中でとら(※虎)をかうのはやめてください」というセリフが出てくるバレエマンガ…。著者の思惑どおりなのですが、谷ゆき子のマンガに興味津々です。
2017/12/07
ばう
「谷ゆき子」という漫画家をご存知でしょうか?えっ、知っている⁈ということはあなたもアラフィーですね(≧∀≦)1960年代から70年代学習雑誌に連載されていたバレエ漫画「星シリーズ」。毎月この漫画が楽しみで仕方なかった事を40年以上経った今でもよ〜く覚えています。でも今読んでみるとバレエ漫画というよりもギャグ漫画っぽいですね(^^;;。ヒロインの身には毎回あり得ない危機が降りかかりハラハラドキドキの連続です。こんなに面白いのに現存する原画が殆ど無いとは本当に残念。是非復刻本出して頂きたいです。
2017/08/29
アーちゃん
アマゾンで購入。世代的に学習雑誌でのリアル読者でしたが、「バレエ星」がここまで凄いバレエマンガだったとは(爆)どういうわけか全部白鳥の湖で、白鳥のチュチュで苦難ばかりという内容だけはうっすらと記憶にありましたが、当時近所の学年違いのお友達と複数の学年誌を回し読みをしていた事もあり、一体どの作品が自分の学年誌だったのかわからなくなっていました(笑)なので最後の年表はかなり役に立ちました。しかし中原淳一さん風だったり、高橋真琴さん風だったりと谷ゆき子さんは絵が素晴らしく上手だったのだなぁとしみじみ思いました。
2016/12/09
たまきら
読み友さんから。マンガ禁止の家だったので、マンガ自体は記憶にないんですが、なんとなくこういう絵をたくさんこの時代に見た気がするので興味を覚えて借りてきました。いや~、面相筆で丁寧に描かれた絵にうっとりしたり、突然の展開やわけのわからないセリフにのけぞったり。編集者の突っ込みに笑ったり。オタマさんは「かわいい~♡」。日本のバレエへの影響を真面目に検証する文章には、結構うなってしまった。一流のエンタテインメントであり、日本文化史研究書です。面白かった!
2018/03/06
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