赤塚不二夫が語る64人のマンガ家たち (立東舎文庫)
赤塚不二夫が語る64人のマンガ家たち (立東舎文庫) / 感想・レビュー
ぐうぐう
古くは横山隆一から、新しいところだと高橋留美子まで、タイトル通り、赤塚不二夫が64人の漫画家を語っているのが本書だ。憧れていた漫画家に、共に切磋琢磨した同世代の漫画家、そして若い漫画家を、ジャンルも超えて、これだけ楽しげに語れるというのは、赤塚が漫画をいかに愛していたかを端的に物語っている。中でも、トキワ荘時代の漫画家達を語る際の口調は特別だ。彼ら彼女らは、赤塚にとってまさしく戦友であり、同志なのだ。同じ時代に、同じ夢を追いかけ、その夢を叶えた者だからこそわかり合える絆がそこからは見えてくる。(つづく)
2018/02/16
阿部義彦
手塚治虫さんの映画論、松本隆、宇野亜喜良、高原英理などの、ゴシック路線などで独自の路線でその筋の者にはたまりませんわの立東舎文庫新刊です。赤塚不二夫さんが1995年にスポーツ新聞に連載していたのを再編集しました。仲間思いの赤塚さんの人柄が忍ばれる人物評論。作品だけを論じる上から目線の評価ではなくどちらかと言うと、その漫画家との交遊録や励まし、感謝、ねぎらいなどのバカボンパパからのメッセージと言った趣きです。里中満智子さんには真面目に好きですと告白しています。山上たつひこ、つげ義春なんかは好みでした。
2017/10/28
旗本多忙
60~70年代に、少年マガジン、チャンピオン、サンデーにジャンプ。この4冊はよく読んでたなあ。そんなマンガ雑誌に数々のヒーローを描き続けた64人の漫画家。そんな彼らを赤塚不二夫が語る。ちょっとした生い立ちから私生活、彼らが持っているマンガ家としての矜持、思い出話などを面白く載せている。知らないことも多く、ビックリするようなエピソードもあったりして楽しめた。「赤胴鈴之助」を武内つなよしが書いた経緯は知らんかった。各々が独自のスタンスを確率した時代、良い作品が生まれたはずだよ(笑)
2018/07/05
スプリント
同時代を生きた漫画家から後輩まで赤塚氏独特の言い回しの論評が面白いです。
2018/05/27
まどか
ほとんど知っている漫画家だった。同じ職業の赤塚不二夫先生の立場から見た、性格や日常生活の裏話が非常に面白かった。自叙伝のようなページもあり、お馴染みのキャラクターが出てくる漫画が嬉しかった。電子版で、電車の中のみで読んだから時間が掛かってしまった。
2019/01/24
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