手塚治虫エッセイ集成 ルーツと音楽 (立東舎文庫)
手塚治虫エッセイ集成 ルーツと音楽 (立東舎文庫) / 感想・レビュー
まっと
手塚治虫が遺した数々のエッセイを「SF」「本」「音楽」といったテーマに分けて紹介している一冊。手塚作品は「火の鳥」「ブラックジャック」「アドルフに告ぐ」「魔神ガロン」「どろろ」「W3」「バンパイア」等々(順不同)、長年に亘り愛読、むさぼり読んだものだ。本書を通じて手塚治虫が考えていたことに触れてみると、その博識ぶり、想像力や未来予測の力に改めて驚かされるとともに多様な手塚作品の基礎を垣間見た気がする。読書遍歴以上に音楽への造詣の半端ない深さには感嘆の一言、手許において時にパラパラ開きたくなる一冊だった。
2022/07/16
うどん
エッセイなんだけど手塚治虫の博識さがよくわかるし、色んなことを自分のマンガに置き換えて考えてみたりもなるほどという感じで大変興味深い内容。 今さらすぎるけど睡眠時間三時間半はやっぱ少な過ぎで、そりゃ身体も壊すよなと思う…もうちょっと長生きして欲しかった。
2021/07/21
Jun Shino
1964年から亡くなる前年の1988年までのエッセイをテーマごとに整理した本。現代にも通じる言葉が散見される。科学の革命的発展は歴史上戦争なり大天災なりの必要に迫られて起こり得たもので、平穏無事な人生を送れる時代では生活を変える必要がなく人間自身がおっくうがるにちがいない、という意見には胸のつかえが取れた想いがした。1984年のエッセイでは鉄腕アトムのようなアンドロイドの登場を2003年としていて、やがて来たる高齢化社会に鑑み、介護ロボット開発、販売競争を予想し、また望んでいる。読書遍歴も面白かった。
2019/12/08
Yu
手塚治虫の博識さに驚くしかない。 そして高齢化社会に対して1984年前後から警告してることにもびっくり。 紹介されてる本に興味が出たのでこれから読みたいと思います。
2023/10/20
ともも
手塚治虫の教養の高さは人並み外れた好奇心と体力の賜物かなと思う。読んだことのない本がたくさん紹介されていたので、少しずつ読んでみよう。「大人のための童話」という項の一位が「旧約聖書」なのが面白い!
2023/10/04
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