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魔術師 (立東舎 乙女の本棚)

魔術師 (立東舎 乙女の本棚)

魔術師 (立東舎 乙女の本棚)

作家
谷崎潤一郎
しきみ
出版社
立東舎
発売日
2020-12-10
ISBN
9784845635634
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魔術師 (立東舎 乙女の本棚) / 感想・レビュー

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寂しがり屋の狼さん

【乙女の本棚】シリーズ17冊目📚️前に読んだ『秘密』と同じ「谷崎潤一郎」さんの作品。押し絵は同シリーズではお馴染みの「しきみ」さん(*^.^*)『私の魂は磁石に吸われる鉄片のように、魔術師の方へ引き寄せられているのでした』…初夏の夕べ、恋人と公園へ行った私は、そこに小屋を出している若く美しい魔術師に出会った🔯

2021/01/31

美紀ちゃん

年中お祭りのように騒がしい公園、夢の中のやうな重苦しい感じ。 大きな赤鬼の頭のような入り口の魔術師の劇場。 その中では、王のような魔術師がいて(イケメンだという)魔術師の暗示で観客全体に錯覚がおき、時間短縮の妖術をかけられる。 魔術師は人の姿を変える術が使える。 観客の女性がクジャクに変えられてしまう。 主人公の彼も彼女と一緒に半羊神にされてしまう。 怖いが美しい文章と美しいイラストに引き込まれた。 日本の名作に今時のイラストがついた「乙女の本棚シリーズ」他の作品も読んでみたい。

2021/03/23

モリー

話の筋は意外と単純で、恋する乙女とモテ男のもつれ話です。しかし、難解な語彙と言い回しがおぞましさと美しさが同居する妖しい舞台を生み、危険な香りを放ちます。読者も主人公ともども、まんまと魔術師に繰り出す魔法の犠牲となることでしょう。ところで、恋する乙女とは、こうも不安なものなのでしょうか。自分が男に愛されているか試さずにはいられないのでしょうか。そして、男を束縛せずにはおられないのでしょうか。あ〜、一度でいいからこんな風に束縛されてみたかった、モテ男になってみたかったと思ってしまうのは私だけでしょうか。

2021/11/23

J D

 謎に包まれたまま終わりを迎え、謎が謎のままになってしまった。なんで、彼女は魔術師似合うために彼を誘ったんだろう?謎だ。自分は魔術師の妖艶さに負けない自信があるなら一人で行って証明してきたらいいのに。なぜ、彼はファウンになって魔術師の近くで踊り狂いたいのだろう?謎。魔術師は変形術のために奴隷を六人犠牲にしたけどこれを2ヶ月続けたらざっと360人の奴隷が必要だけどどうやってそんな人数の奴隷を確保しているんだろう?謎だ。最大の謎は、回想から始まるこの小説。ということは今も魔術師と一緒にいるのかな?謎だ。

2024/11/10

しゅてふぁん

何度読んでも不思議な世界観で入り込むまでに時間がかかる、でも一度吞み込まれてしまったら一気に魅せられてしまう『魔術師』。私の中での魔術師はもっと妖艶なイメージだったかな。この作品のイラストは可愛らしい感じだった。「私」の「恋人」がとても雰囲気があって素敵だった。イラストも色使いも原作との関係性も含めて、10冊以上読んだこのシリーズの中で一番好きな作品かもしれない。

2021/07/17

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