マンガ化! 世界文学 耽美とヒロイン (立東舎)
マンガ化! 世界文学 耽美とヒロイン (立東舎) / 感想・レビュー
たまきら
世界文学をテーマにした古典漫画が紹介されている一冊です。圧倒されるほど「この人にしか描けない!」な世界に昇華されている作品もあれば、元々の世界を壊さずにわかりやすく説明しているものもあり。初めて読む作品もあり楽しませてもらいました。久々に牧美也子さんの源氏物語を見ました。相変わらずきれいだなあ…♡
2024/02/17
ムーミン2号
実は、手塚さんの『メタモルフォーゼ』について情報を得ようと本書の出版元を探っていたときに見つけたもので、女性(少女)マンガに疎いワタシなので、少しでもその世界を知ることができればと手にした。世界文学のマンガ化、というのも手に取った理由だが、世界文学全集に収められるような作品があるわけではない。半分ほどはグリムやアンデルセン、ペローなどの作品の翻案であり、2作は日本もの(『源氏物語』と『たけくらべ』)、と看板には?となるが、いろんな漫画家のいろんな作品に触れられたのはよかった。
2022/11/06
hitotak
日本文学(『源氏』、『たけくらべ』)を含む欧米文学作品原案の少女マンガのアンソロジー。皆さん感想に書いているが、「耽美とヒロイン」というタイトルと掲載された作品にズレがあるように感じた。開拓時代のカナダを舞台にした『白き森の地に』は原作を知らなかったせいもあり、楽しめた。森の大木を切り倒し、苦労して土地を作る開拓者精神が美しく肯定的に描かれるが、現代の視点からは自然破壊という言葉も浮かんでくる。作風もバラエティに富んでいて、最近はあまり描かれなくなったジャンルのまんがであるせいもあり、面白く読んだ。
2023/07/15
さとちゃん
佐藤史生氏の作品があったので。美女と野獣を佐藤氏が16頁でまとめるとこうなるのね、とうっとり。掲載作はいずれも読み応えがあるが、「世界文学」「耽美」の冠はミスマッチと。
2023/05/11
Eri
『世界文学』とタイトルにはあるけれど、「源氏」と「たけくらべ」が入っている。マンガを描かれているメンバーも錚々たる面々! 眠り姫のお話の続きがあって、こんな話だったとは! ルイ・エモン「白き森の地に」が初めて読んだ物語で、しんしんと雪の降り積もる大地とそこに暮らす人々の話でじーんときた。
2023/05/25
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