図鑑の博物誌
図鑑の博物誌 / 感想・レビュー
kurupira
だいたい読んだので読み終わった扱いにする。図鑑ってそもそも元から博物誌的な位置付けなのに、その博物誌とは? 世界大博物図鑑を作られた荒俣さんによって丁寧に種々の切り口でまとめられている。挿入されている各種自然図鑑の絵がきれいなので、眺めているだけで飽きない不思議な本です。
2018/10/14
Meroe
主に18,19世紀の西洋の博物図鑑(版画に手彩色の豪華版)の挿絵、図版多数。絵がメインで個々の情報は断片的だが、魚の絵ははじめ海を泳ぐのではなく陸地に打ち上げられた(または、陸の上に立った)状態で描かれていた、蛇の「自然な」身体を描けるヨーロッパの画家はほとんどいなかった、博物学(採集)の流行とファッションの変化、博物画の背景をもとに動物園のセットが作られた、などなど面白いトピックがいっぱい。
2012/04/29
カツェ
イイ図版も満載だが、荒俣宏のホメ芸があふれている。図鑑愛。戸田ツトムの造本はとてもいいんだけど、きっと文章は読まずに作ってる。
2014/01/22
ワショキン
図版がきれい。
mashi
歳をとってわかる荒俣宏の凄さ。初めて知ったのは確か帝都物語(あるいはトリビアの泉だったかもしれない)で、なんて文章のまずい作家だろうと思ったけど、研究者として書く文は明晰。
2018/11/21
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