リッツェ: 少女たちの時間
リッツェ: 少女たちの時間 / 感想・レビュー
アイちゃん
「私は生きた」と一言綴れば百科事典ほどの情報量以上の時間を閉じ込めることができる。言葉は短ければ短いほど妄想の余地を作りよって理想に近づける。本書はそれとは逆に少女の顔の造形、部屋の家具、そして性技の表現で紙面の白紙を埋めていく。豊富な語彙で型どられる美少女はそれが故にグロテスクであり容赦のない官能性を読者に感じさせる。
2014/02/15
龍國竣/リュウゴク
「リッツェ」とは凌辱される少女の名前である。絶えることなく、番外の人物、さらに動物まで駆り出されて淫らな描写が続いていく。しかしそれは、生殖から自由になったという意味での少女たちを解放する儀式なのだ。画家らしく緻密に身体の特徴を描き出していく。
2013/11/26
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