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風雲児たち (幕末編 5) (SPコミックス)

風雲児たち (幕末編 5) (SPコミックス)

風雲児たち (幕末編 5) (SPコミックス)

作家
みなもと太郎
出版社
リイド社
発売日
2004-07-30
ISBN
9784845801893
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風雲児たち (幕末編 5) (SPコミックス) / 感想・レビュー

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CCC

ドラマ性を強く感じる巻だった。林子平の三国通覧図説とそれを西洋に訳した帰れなかった漂流者新蔵の話がここにきて活きてくるところとか、イネのトラウマがKY男村田蔵六の客観的な言葉で癒やされるところとか、特にそう思う。提灯張替え職人の嘉蔵も面白い。社会的底辺の才人。ロマンがある。現代にもたくさんいるんだろうなあ、こういう人。

2021/09/07

貴人

江川太郎左衛門の生き急いでいるような猛烈な活躍はこの作品を読むまで知らなかった。桂が弟子入りしていたのは知っていたが、斎藤弥九郎との友情という繋がりがあったとは!斉彬もそうだが、もったいないとしか言いようがない人物だ。蔵六のヘンテコぶりは「花神」を読んで大好きだったが、イネとのエピソードは思わず感動してしまった。創作だろうが、こういうやりとりがあってもおかしくない二人だよなぁ~。最後はペリーと小笠原諸島の話。三国通覧図説の件は子平の頃から読んでいた身としては思わず…。

2014/11/25

淡雪

「髪の色も皮膚も目もメラニン色素の違いにすぎません。皆同じです。イネ殿は人間です」観念や思想ではなく科学的判断から村田蔵六が言う言葉が、イネを救う。僕はこのマンガをコミックトム時代の連載開始から読んでいるが、ここまできて「ああ、よかった。俺はここまでたどりつけた」と思えた。蒸気船づくりといい機関見学といい小笠原諸島の領土問題といい、国力にそった展開とか科学的思考とか技術における直感とか学問の自由と記録の重要性とか、幕末より今のほうが退化しているのを実感できるのは僕が年寄りで先がないからだろうか。

2021/05/04

Masakazu Fujino

久しぶりに。5巻目まできました。小笠原諸島の領有問題で林子平の「三国通覧図説」フランス語訳版が役立っていたとは。知らなかったです。

2020/05/16

すし

小笠原の領土の主権のやりとりが面白いなぁと思いました。アメリカ川はさも国際法上小笠原は日本領土であるの土壇場でいってきて、うっかりサインしてしまいそうだが幕府側はは小笠原が日本の古来の領土であることを示す資料をひたすら探し続ける。ついに、日本の書籍とそのフランス語の訳本屋をみつけ、それを根拠に日本の領土であることを主張。アメリカ側はこれを認める。口だけで領土を頑なに主張したアメリカと、本で証明した幕府。国同士の領土協議がこんなやりとりで決まることに、いかにも人間らしいものだと、ほのぼのしました。

2019/10/10

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