漫画ルポ 中年童貞 (LEED Cafe comics)
漫画ルポ 中年童貞 (LEED Cafe comics) / 感想・レビュー
そのじつ
ネット連載をまとめ再構成したもの。各章の後に原作の中村淳彦の書き下ろしコラムが入っている。この原作は櫻壱バーゲンの少々特殊な作風にピッタリなコラボ。原作は幻冬舎のWeb連載からの単行本だし、とりあえず社会学系の本でないことは確か。読む側としても珍獣観察なみの興味本位なのだが、原作の中村氏が見つめる社会のアウトサイダーと対峙し、一人一人を認識してゆく作業は有意義であると思う。知らないことには気付きようがない。しかしここで知ってしまったら、目の逸らしようがなくなるのだ。
2016/10/03
marumo
なんかものすごかった…。笑っていいのかしら?ダメなんだろうな〜。コレはこないだ読んだ本で覚えた「インセル」って人たちかな。いやもう絵も強烈で悪意なのか、ある種の愛なのか。男も女も構わなければ汚くなるんだろうけどさ、構わない男の破壊力ってすごいわね。最低限清潔は守ろうよ!と言いたい。ところで、ここで描かれる介護の現場は、作者自身の体験で100%事実と言うけれどショックだよ。いろんな人が様々な事情で就業してるんだろうけどこれは酷い、奇人の終着駅じゃん…
2020/09/10
よんの。
凄まじい破壊力をもった漫画で、人を選ぶかもしれないが、是非読んでみてほしい一作。闇が深い、深すぎて震えるが何が恐ろしいってこれ全部実話である事が一番の恐怖である。もうこれ一家に一冊あっても良いんじゃないかと思うし、全ての子育てに悩む母親達はバイブルにしてみると悩みから解放される気がする(28歳独身女性の感想)。因みにフリーターの後輩がこれを読んだ後に死ぬ気で就活し始めたので働かない息子や娘を持つ両親にもお勧めですね。万能調味料のような作品ですが、万能調味料と同じく摂取しすぎると舌がおかしくなる作品。
2016/11/24
袖崎いたる
取敢えず本書から受け取るべきは、中年童貞という不治の病的な症状があることの認知、のようだ。それは「長い時間を掛けて醸成された根強い諦め」であり、的確な自己認知力の不足である。自分というものはその人格面にしてもある程度は設計できる。しかし中年童貞の概ねは、その設計もしくはそれへの意欲を設定不可能な、想定不可能な出来事によってくじかされているようで、自己肯定・効力感が絶望的に低く、いわゆる生産的なことへの意思も芽吹かない痩せた土地に根付いている状態。つまりは女性と関係しとけってのが処方。勿論フーゾクではなく。
2017/02/26
0607xxx
原作を読んで相当なインパクトがあったが、漫画にするとそれ以上だった(笑)なにより桜壱バーゲン先生の絵がピッタリな作品だと思う。
2016/10/03
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