愛人 -ラマン- (torch comics)
愛人 -ラマン- (torch comics) / 感想・レビュー
H2A
主人公の少女がまだ少女なのに目に精気がなくて疲れた感じに描いて、もっと綺麗にも描けたろうにこれはわざとだろう。絵柄はかなり真に迫るので、フランス領インドシナという歴史情景を彷彿とさせるし、ストーリーもかなり忠実だと思った。
2022/12/10
しゅん
デュラスの小説のコミカライズは、浦沢直樹を少し彷彿とさせる描き方の、憂鬱と無邪気と激情を含ませた「わたし」の表情を伴って、乾いた風のごとく読む者の感情にかすかな波を立てる。昼の過酷な空虚と夜の甘美な空虚の対比と通底。中国人青年のシャイさと傲慢さで揺れる顔もいい。色の付け方に味わい深いなにかを感じたので、またページをめくってみようと思う。
2021/01/26
ムーミン2号
映画にもなった作品だが、未読だったこともあり、また『ニュクスの角灯』が良かったので、読んでみた。ん~、原作を読んでみないといけないなぁ、というのが感想で、このマンガ化をどう受け入れるかはそれからのような気がする。オールカラーの横書き(左開け)という異色の作品は、フランスでは全作品が翻訳されているという著者のフランスつながりからだろうが(あとがきに書かれてもいる)別段違和感が生じるようなことはない。
2020/09/20
kazmimagica
本邦での発売日、早速購入しました。私のデュラスとの初めての出会い。そして高浜寛の紡ぐラマン、あとがきまで堪能しました。老若男女、受け止め方は多様なのでしょうが、まずは大人の男の視線で読みました。少しだけ時間をおいて、再読した時の味わいが楽しみです。
2020/02/04
糸文
★★★★☆ 映画のような漫画だった。原作も読んでみたい。
2023/12/02
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