扇島歳時記 1 (乱コミックス)
扇島歳時記 1 (乱コミックス) / 感想・レビュー
チョビ
遊廓生まれの禿たまを(通称たま)の日常を季節ごとに章立てしたマンガ。ニュクスのおたまの10数年前ってところ。実在の人物で、彼女に恋をするヴィクトールも既に登場。またニュクスで小見出しに出されていた各登場人物の素性や心の機微も出ていてもう、楽しい!個人的には山口のおじさんの若い頃が涼し気ないい男で大興奮!ニュクスでは頭のいいウィットにとんだ彼女もこの当時はあまりうだつが上がらない訳だが、美世の扱いを見ていると、当時の自分を重ねているのだろうか?大浦慶、セクシー!
2020/11/21
meg
蝶のみちゆきの後、ニュクスの角灯の前。 両作に連なる登場人物、特にニュクスの面々の若かりし頃に会えるのが嬉しい。ただ最期は知っているので、どこかに切なさを感じてしまう。続きが楽しみ。
2023/09/09
アルハ
姉女郎に付き従い、生まれ育った丸山遊廓から暫くの間出島で唐人屋敷の小間使いとして従事するたまを。廓で生まれたが故に逃れようもない宿命を、14歳の彼女は無意識的に拒むかの如く幼い容姿を保ち、少し抜けた性格故に「頭が弱い子」というレッテルを貼られている事を哀しく思いつつも静かに受け入れ日々働く。そんな彼女の穏やかな日常の影に忍び寄る時代の奔流と、家庭に居場所がないヴィクトールが寄せる幼く淡い想い。 綿密な考証と繊細な描写に裏打ちされた佳作。
2022/02/07
kujira
続きものっぽいけどこれ一冊でも読めはした。すんごい調べて描いてるんだろうなあ……とわかる情報量と、薄く漂う破滅のような匂い。雰囲気のある作家さんやねえ。
2020/12/19
hryk
まさかまた彼ら・彼女らに会えるとは思わなかったので素直に嬉しい。島田と岩次の交流がとてもよい。
2020/10/25
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