千の夏と夢 (torch comics)
千の夏と夢 (torch comics) / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
人と人でないモノの交流譚。「いとしくて、おいしい」は切ない愛の物語。少女の望みは叶ったが、龍神は自分自身を強く、強く、呪っただろう。村人にとっての恵みの雨。しかし、この雨は龍神が彼女を忘れない限り、止むことはないのではないかと思うのが苦い。「ばかな鬼」は「自分を憎み、呪う者は鬼になる」という言葉が突き刺さる。それでも彼女は子を育てて愛した立派な母親だった。そして二人に対しての白狐の立ち位置が素敵です。「ぼくのジル」も愛の物語。アイとユウの関係に重ねたのはあり得たかもしれない未来とそうしなかった自分への悔い
2021/03/06
Nyah
龍・鬼・ケンタウロス・グリフィン。伝承の生物とヒトとの関わり。大好きな世界ではあるが、あんまりヒトの顔が好きじゃない。
2022/06/12
なつ
人間と、龍神や鬼やケンタウロスなど、伝説上の生き物とのいろんな形の絆を描いた幻想的なおとぎ話。双方が与える愛、与えられる愛は幸福も呼ぶし不幸も呼ぶ。それは優しくて残酷で何度か泣きました。キャラクターが見せる感情、特に悲しみや苦しみが切実に迫ってくるのです。「いとしくておいしい」の龍神の目の描き方が印象的。
2020/12/12
りらこ
空想上の動物達が基本的に主人公だが、全てそこに人が関わることで哀しみがうまれる。動物の方に清らかな心があると思い込んで読んでしまうし、そう描かれている。命の軽さもテーマのひとつ。いや、重さなのか。
2023/09/10
しましまこ
表紙買い、5編。タイトル作と「ばかな鬼」が好き。白狐と龍!
2020/11/29
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