扇島歳時記 2 (乱コミックス)
扇島歳時記 2 (乱コミックス) / 感想・レビュー
チョビ
(多分)ポリコレって何?を上手く幕末から明治にかけての出島と丸山のありようにぶつけた良書。さて、慶やお滝という大先輩がいながら、自分自身何者かがわからないモモとたまの思春期組の存在が、江戸時代の身分制度は非常に流動的でありながらも、それが叶えられない人もいるという対比は著者らしいよく練られた構図になっている。ただ相手を重んじた結果、悲しいことになるのはどんな身分、どんな民族でも同じである。って、宇宙人ジョーンズか、自分!
2021/07/28
Susumu Kobayashi
弥助がキリシタン狩りに遭い拷問を受けるが信仰の道を捨てない。一方、岩次は隠れキリシタンとして自分の行いに懊悩する。大政奉還後、世情は物騒になり、岩次たちは火事で焼け出され、咲ノ介はハルトマンから契約解除される。その間にたまをはすくすく成長し初潮を迎える。
2023/12/22
アルハ
穏やかに紡がれるたまをの日常と同時に描かれる岩次の苦悩。隠れ切支丹というバックグラウンドを誰にも明かす事が出来ず、信仰に殉ずる事を厭わぬ若き同胞を救うことすらままならない身をキリストを3度否認したペテロに重ね、自らを卑下する姿は酷く痛々しい。そしてたまをの宿命を知ったヴィクトールはたまをを運命から解放する事を望むが、いつまでも幼く見えたたまをの身体は急激に成長の時を迎える。
2022/02/07
ReiOdaira
面白い。こういう時代の変革期をローカルな視点で見るの好き。
2022/12/22
hryk
いろいろな人たちがいろいろな事情を抱えつつも誠実に生きようとしている姿に心打たれる。戒名で遊ぶの面白そう。
2021/05/08
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