現代アートの本当の見方 「見ること」が武器になる (Next Creator Book)
現代アートの本当の見方 「見ること」が武器になる (Next Creator Book) / 感想・レビュー
夜間飛行
CGやゲームの内部に充足する一方で、外から見る姿勢が大事だという。例えば写真という新しいリアルの出現によって絵が写実から解放された時(いわばフレームの外に)印象派が生まれたという。そのように現代アートは、メディアの作り出すリアルと密接に関わっているらしい。マチエール(絵の素材の物質性)に拘ったニコラ・ド・スタールの作品や、支持体(絵画を支える下地)に定着しきれない藁・石・砂・金属を用いたアンゼルム・キーファーの作品を、メディアとの関わり方において見ておくことは、アート作品を理解するための練習になりそうだ。
2019/04/02
れなち
前半は表現するための「メディア」(例えば絵に描くのか、絵だとして何に描くのか)について書かれたものなど、見る専門の私にも読み応えあり。絵は物質、という視点を教えてもらえます。後半はネタ切れなのか、現代アートは解釈の多様性が〜的なふわっとした話からもう一歩踏み込めていない印象。対談で山口晃さんという現代浮世絵画家を教えてもらえたのが、何よりもの収穫です。
2022/04/30
Yuko
「深甚な思想が充満している現代アートを“見る”ことで、多様な価値観を身につけることができる。いろいろな角度からの“見る”を集成し、一筋縄ではいかない“見る”ための論点を提案する。」 テキスチャー、枠の外、ストーリー、コンセプション、などなど、よくわからないものを見るためのいろんなヒント。アートだけでなくて、それ以外のものを見るヒントにもなるんだな。
2015/06/22
乱読家 護る会支持!
現代アートの見方。書かれている内容は、あんまりよくわかりませんが、、、よーするに、アートを見て、「自分の内側の変化を楽しみませうー!」という事のようです。だから、現代アートを見て「なんやこれ。わからんがな!」ではなく、「自分の中に生まれた、訳のわからない感じを楽しむ」のが、本当の見方なんでせう。知らんけど。。。という事で、今年は秋の六甲ミーツアートに行くとしよう、そうしよう。
2015/02/26
rutubo
(メディアの進歩によってできなくなったがために)何かを免除された置いて行かれたメディアは、その免除特権を最大限に使うとよい。おいて行かれたメディアというのは、逆に考えると「それをしなくてもいい」ということ。
2018/05/03
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