誰も必要としていないかもしれない、映画の可能性のために ──制作・教育・批評
誰も必要としていないかもしれない、映画の可能性のために ──制作・教育・批評 / 感想・レビュー
ひかり
どんなふうに作って行くのか? ある意味不思議な軌跡が描かれている。「映画はか弱きものの側にある。映画は我らのものである。」「『映画を作るとは、自分のやり方で自分の人生を救うことなんだ』(ゴダールの言葉)」。身近な人と作っていく映画のこと、昨日放送されていたクローズアップ現代で、黒沢清監督が語っていた言葉と響き合う。「二人いれば、世界を変えられるかもしれない」、という。信頼する人が一人でもいれば、一緒に社会に立ち向かえるということ。そんな、最小限の関係性の中から、遠くの人々の心を動かす映画が生まれてくる。
2020/09/24
okimam1
答え合わせができて嬉しかった。観た時の強烈な違和感。すへてはたむらまさきの才能なのかと思ったが、m/otherは撮影監督違うのか。
2022/10/23
TOMYTOMY
諏訪さんは映画をメディアとしてるが、どちらかと言えば教育者か哲学者である。 思考をそのまま作品として落とし込むことが他の監督よりは異様。もちろんシネフィルではあるし、評論もちゃんとその辺を踏まえてはいる。しかし、彼のアプローチはそうゆうものからは離れている。ヒロシマ、モナムールを使ったとしてもその狙いは映画史的なものから離れている気がする。
2020/04/21
xv08nx
最新作「風の電話」の監督、諏訪敦彦の映画監督になるまで、なった後に立ちはだかる壁、人に気に入って貰えるものを撮れるのか、いや撮りたいのか、フィクション或いはドキュメンタリーの名のもとにカメラを向けてよいのか、監督が全て統制することが映画づくりなのか…、気がつけば ''なけなしものでやるしかない'' だけを手がかりに長回し、即興、台本・統制なし、と自分のやり方を人々との出会いによって手にしていく。 諏訪監督が映画へ向き合ってきた全てが詰まっているような本、泣けました。
2021/05/10
tiger y
撮影現場でゴダールの名前を出したら、「へぇ、あいつアートなんて撮りたがってるのか」と馬鹿にされたという話にとんでもない現場のリアリティを感じた。
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