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アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力

アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力

アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力

作家
イターシャ・L・ウォマック
大和田俊之
押野素子
出版社
フィルムアート社
発売日
2022-08-26
ISBN
9784845920297
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アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力 / 感想・レビュー

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塩崎ツトム

原書が出たのが12年前の2012年。その間にテクノロジーや政治も変わったが、特に「アフロフューチャリズム」の負の側面とでもいうべきものが出てきたように思う。織田信長に仕えた弥助の話が海の向こうで尾ひれがつき、生成AIによって造られた「黒人の侍」なる画像がアフリカ系アメリカ人コミュニティで拡散されたり。未来を夢見るのは人間に与えられた特権だが、それは狂気と紙一重なのではなかろうか?

2024/11/04

まこ

アフロフューチャリズムとは未来を変えること。その一環で誰でも好きに芸術を発信していいし、黒人主人公がいないなら作ればいい。そこから発生した疑問は話し合うことができればもっといいし、そのきっかけを作る。SF作品が多い理由に宇宙や未来は無限の可能性があり、自由に想像できるのがあるし、神秘の世界もSFチックにしたら一気に身近に感じる。

2022/10/28

じぇろポーta

アフロフューチャリズムとは何か。そのムーブメントを俯瞰して解説したガイド本。原書刊行時期がオバマ政権下だったこともあってか全体的に希望を感じさせる文章でつづられているが、この後トランプ政権でバックラッシュが活発になるんだよなあ。解説で触れてる『ブラックパンサー』他の諸作品はその動きへの対抗でもあったんだろう。本書で紹介されたアフリカ発のSF映画『プンジ』観てみたけど良かった。閉塞感漂う未来社会を無機質なビジュアルで見せて、絶対こんなとこで暮らしたくないと思わせる説得力があった。

2022/11/25

Masaaki Kawai

ジョージ・クリントンを通してアフロフューチャリズムって言葉は知ってるくらいやったけれど、音楽に限らずいろんなアフロフューチャリズムがあることを知る。で、それは未来的だけでなく、過去も未来も場所も性別も何の区別なく、世界を再定義して生み出されるもの。それは現にブラックに存在する差別の多さの裏返しなんやろうけど、それを別のものとできるアイデアがあるところに憧れるなぁ

2022/10/30

die_Stimme

アフロフューチャリズムは冒頭で「黒人文化のレンズを通して起こりうる未来を想像する方法」と定義される。ただこの定義はあまり確固としたものとは言えず、一冊通して読んでみても各人にとってのアフロフューチャリズムを実践しているという感じがあり、そういう意味では腹落ちさせるのが難しい本ではあった。ただ、原著刊行当時にはまだ公開されていなかった『ブラックパンサー』とかがまさにアフロフューチャリズム的な想像力から生まれた作品ということで、ようやく少し分かった気がする。

2022/10/11

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