装幀=菊地信義: 本の肖像
装幀=菊地信義: 本の肖像 / 感想・レビュー
アメヲトコ
86年刊。菊地信義氏の装幀をめぐる一冊。いかにも写植時代という感じのデザインは今からすると若干古さも感じますが、テキストと物との間の緊張関係は、デジタル化が進んできた今こそ見直されてよいように思います。関係者によるテキストの縦組み右開きのページと、菊地氏へのインタビューの横組み左開きのページとが、別な色の紙で4ページずつ交互に登場し、ときどき両者の内容が交錯するという非常に凝った造本も見どころ。
2017/06/30
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