ディートリッヒのABC 新装改訂版
ディートリッヒのABC 新装改訂版 / 感想・レビュー
DEAN SAITO@1年100冊
数々の言葉をマレーネ独自の定義語で著した『辞書』。生き生きとしながら、箴言とも皮肉とも取れるそれらの言葉からは、したたかで、お茶目で、軽やかな、女優・ディードリッヒの豊かな知性がうかがえる。
Koki Miyachi
マレーナ・ディートリッヒの言葉事典。アフォリズムというよりも、彼女の価値観の率直な発露と言った方がよい。大女優でありながら、厳格な親のもとで育ったきちっとした価値観。ハウスフラウ(主婦)としての堅実な目線を持ちながらウイットに富む。奥行きのある人格が言葉に素直に表れていてホッコリする。animals(動物)すばらしい生きものです---屋外にいるかぎりは。Cheap(廉価)安いもので高価そうに見えるものはありません。dance(ダンス)私が話しかけたい男性は踊らない人ばかり・・・こんな調子なんです(^^)
2013/02/15
akubinaka
映画「ボヘミアンラプソディ」でフレディの豪邸に彼女の写真が飾られているのを見て久々に再読。彼女の語録がABC順に綴られていて読みやすいので気軽に再読できます。 そして、今なら彼女が好きだったジャコメッティの彫刻にも共感できるのが、嬉しい。 本の中から→aimless(無目的な)この形容詞があてはまるようなら、死んでしまったほうがいい。 books(本)何か教えられるからといって本が好きとはかぎらない。自分の考えを確認してくれたり自分の行為を是認してくれたりするから好きなのです。
2020/01/23
YnariY
ディートリッヒ哲学。 とても博学な方だったんだなぁって思いました。 正直なところ、今の私にはピンとこない言葉もある。 それでも、 “après moi le déluge”あとは野となれ山となれ この聞きなれたフレーズが、 ルイ十五世の言葉だってわかって、なんかうれしいな。 ディートリッヒは、続けて書いてます。 「“to hell with it”(勝手にしあがれ)という 言い方よりもお行儀がいいことは確かですね。」って。 ディートリッヒの映画を1本も見たことなかったけど、
2012/02/18
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