映像のカリスマ: 黒沢清映画史
映像のカリスマ: 黒沢清映画史 / 感想・レビュー
加藤
"ベテランの編集者が、支離滅裂な映像をテキパキつないで、みるみる普通の映画に仕上げてゆくのに立ち合うと、僕たちは驚嘆すると同時に絶望する。映像から唯一絶対のオリジナリティを消してゆくのは、いとも簡単な作業なのだ。だが、絶望から立ち直るのもまた早い。と言うのは、映像が映画として組上がったとたん、それが単なる映像のままであった段階では絶対に起こり得なかった反応が、観客席から湧き起こる。観客は笑い、怒り、時に涙を流しさえするのである。映画作家がペテン師になるか、聖職者になるかの分岐点はここだ。人々からニセの涙を
2020/02/21
breathnoir
鬼才・黒沢清の手の上で踊らされてる間隔。初期の映画評論。
2009/08/20
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