夜光珠の怪盗 (山田風太郎少年小説コレクション 1)
夜光珠の怪盗 (山田風太郎少年小説コレクション 1) / 感想・レビュー
yamatoshiuruhashi
先に2巻を読んでから1巻へ。最初の一作は、戦時中、陸軍少将であった主人公の父親が隠匿した金塊を如何にして中国へ返還するかという流れの中に荒唐無稽の話が詰まっている。昭和25年の作品。少将、従卒などといった今では大人でさえも理解できないかもしれない単語が少年小説にすらりと出てくることに時代を見る。
2020/06/08
ぬぬよよ
小学生くらいの子に読んでもらい読書好きになってもらいたいです。
2019/04/07
私的読書メモ3328
幼少期に親しんだ「怪人二十面相」シリーズなどのために、この時代のジュブナイル小説におそらく共通したテイストが懐かしく、それでいていかにもこの著者らしい作品、味付けはしっかり発揮されており、楽しめました。「黄金密使」のどんでん返しを始め、けっして子供騙しなものにはせず、きっちりと伏線を引いている丁寧さに感心します。
2017/08/30
ひこまる
山風は本業の合間に少年小説を書いたものと思っていたが、この本を読むと全ての作品は少年小説の延長線上(エロや大人の事情などなどを加える)にあることをはっきりと認識した。道理で自分が山風の深みに嵌りまくるわけだ。特に長編「ねむり人形座」はミステリー、冒険活劇に加えて忍法帖の要素も凝縮されていてまさに大傑作。こういうハイレベルな作品をリアルタイムで読むことの出来た当時の子供たち(今の御年輩の方)が本当に羨ましい。
2012/08/18
ペペロン
山田風太郎の少年向け小説というのを初めて読んだ。忍法帖やミステリと変わらず緊張感のある展開、どんでん返しがしっかり詰まっていて面白かった。「黄金密使」が一番好きだなぁ。
2012/08/11
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