仁木悦子少年小説コレクション 1
仁木悦子少年小説コレクション 1 / 感想・レビュー
yamatoshiuruhashi
ある年代の人々には国語の教科書に載っていた「めもあある美術館」で馴染みのある大井三重子の別名での少年少女向け小説集。基本的には推理小説である。元々、著者は江戸川乱歩賞を獲ったほどの推理小説作家ということは知っていたが、彼女の推理小説を読むのは初めて。少年小説と言うことでトリックはわかりやすいが、当時の子供達の置かれた時代環境がよくわかる。著者自身、身体的ハンデを負っていたが、小説の中ではそのハンデは感じることはない。むしろ子供達への思いやりと希望に満ち満ちている。随筆付き。
2020/05/21
ホームズ
挿絵があっていいな~(笑)ジュブナイルですからどれも読みやすいし安心して読んでいられるし子供向けだからといって手を抜いている感じもないし(笑)巻末に収録されている随筆編も良かった(笑)2巻目は1月発売予定になっているけど書店には並んで無かったな~。
2013/02/05
ぐうぐう
仁木悦子の新しさは、それまでのミステリにはなかった日常的あたたかさにあった。それが何によってもたらされたものなのかは、この『少年小説コレクション』を読めば一目瞭然だ。仁木悦子名義でデビューする前、童話作家として活動していたという土台が、ミステリ小説に存分に活かされている。そして、本書に収録された少年小説は、さらに仁木のあたたかな作風が感じられるのだ。子供達をワクワクさせ、ドキドキとさせ、小説の楽しさを味わわせたいという仁木の気持ちが、読む大人達をも子供に還す。現代の子供達にも充分通用するおもしろさだ。
2013/03/19
たまご
久しぶりの仁木さんです! こんなにジュブナイルを書いていたとか,童話を書いていたとか知りませんでした.安心して読めます.時代は感じるけど,この登場人物のような少年少女は今の時代にもいることを希望しつつ. エッセーの中で出てくるネタがどのように料理されて小説になったのか,大変気になります.探して読まねば・・・.
2013/08/17
へたれのけい
実はこの作家のお名前は初めてです。時代が少しずれていた為でしょうが、子供の頃からの推理物好きとしては大きな穴を掘って隠れたい気分。内容は、エーミールの新作を読んだような楽しさです。「猫は知っていた」を読まねばならぬ!
2013/08/08
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