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ベター・ハーフ

ベター・ハーフ

ベター・ハーフ

作家
鴻上尚史
出版社
論創社
発売日
2015-04-01
ISBN
9784846014285
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ベター・ハーフ / 感想・レビュー

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やも

マッチングアプリで出会ったのは、替え玉だった!この設定でもうすでに面白そうじゃん。出てくるのは諏訪(トラウマ恋愛の過去を持つ男)沖村(顔面ヒキガエル)遥香(アイドルを目指す元デリヘル嬢)汀(体は男で心は女)と個性的。トランスジェンダーとか愛とか幸せとか夢とか。人は安定よりも、より満たしてくれそうな幸せを求めてしまう生き物なのかな?重いテーマなのに読み心地は重すぎなくていい。このテーマを真面目に重く書かれたら楽しめなかったかもな〜。予想つかない展開の連続と読みやすさでなかなか面白くイッキ読み。★4

2022/09/15

nightowl

"「世の中にはどうしようもないことがある」ということを、戦争やテロでなく、恋愛で知ることができるのなら、少しはましなのではないかと思うのです(あとがきにかえて)"―ということで、恋愛の行き違いを書いた戯曲。中年男の対人関係がうまく築けない(デリカシーがない)のに恋人を求めたがりな部分がとてもリアル。他では真剣さとギャグの匙加減が難しそうな作品。方向性を間違えるとどっちつかずになりかねない印象。中村中が上演時キャストとのことで、かなり自分を追い込んだに違いない。

2020/05/23

ごる

あの、クソ忙しい4月の頭の時期に初日を見に行って、ガツンとやられた舞台。その日のうちに本当はテキストを読みたかった。そのくらい心にザクッと刺さった演劇だった。諏訪のコウモリっぷりや、沖村のイタさ(片桐さんがやると爽やかなイタさだったけれども)だったり、「ゆっくり捨てる」ことだったり…どうすりゃまとまるかわからないくらいにズシンときた。うーん、もう一回見たかったな。

2015/06/07

へい

舞台を拝見して、素晴らしかったので終演後に勢いで買って読みましたが、やはりどういう形態を取っても素晴らしいものはすばらしいということがよく分かった。そしてあとがき読んでやはり鴻上さんは多様性を非常に大切に思うからこそこういう作品が描けたんだと分かった時喜びの声があげそうになった。多くの人にこの作品に触れてほしいなと思った。劇中でセリフにもあったように喜劇か悲劇か分からない展開でしたが全力で恋愛して傷ついていく姿は滑稽でありながらもなんだか尊いなと思いこの作品は人間賛歌でもあるんだなと思った。

2017/07/28

8月

戯曲なんて普段読まないので内容に関してはなんともいえませんが、あとがきがよかった。「21世紀の地球は、不合理な理不尽に溢れています。けれど、『世の中にはどうしようもないことがある』ということを、戦争やテロでなく、恋愛で知ることができるのなら、少しはましではないかと感じるのです。」

2017/03/29

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