鉄路のオベリスト 鮎川哲也翻訳セレクション (論創海外ミステリ 192)
鉄路のオベリスト 鮎川哲也翻訳セレクション (論創海外ミステリ 192) / 感想・レビュー
カーゾン
L:最初は1983年に出た鮎川哲也氏訳の本。謎解きよりプールが備えられた車両ってどんなに幅広いのかそっちの方が気になった思い出が。 こちらは図書館にあったので約40年ぶりの再読(4000円超えの書籍なんぞ買えませんわ) 結構緩い謎解きだったのね。アメリカのほとんどの州は行ったことがないのだけど、舞台がずっと列車の中だったので、乗り鉄の私は推理小説の出来云々を置いて、楽しく再度の読了。(あ、心理学と経済学の論議の部分は端折って進めました)
2022/02/25
のざきち
再読。カッパノベルスも持っているのですが、懐かしさの余りつい買ってしまいました。登場人物が少ないので、ミステリ好きの方なら犯人を特定するのは容易かもです。心理学者達の導く多重解決が本作品の見せ場なのでしょう。それにしても…他の方々も言っているように、短編を抱き合わせしないでむしろカッパの方にもあった挿絵を入れてもらって値段を下げてもらった方が良かった。古典ミステリに4千円超の出費は痛い…
2019/04/20
kanamori
☆☆☆
2017/09/28
よだみな
そもそも豪華列車とはいえ、それでは脱線してしまうだろうと思う車両の広さに想像がおいつきませんでした。プールって。
2018/04/07
ぼくねこ
1934年発表、マイケル・ロード警部補が活躍する"オベリスト"シリーズ第2作。ミステリの大家、鮎川哲也氏の独特の翻訳の趣と"鉄道"が中心の本作との相性は良い。ただ、前作(海のオベリスト)と同様、心理学の描写の多さ/煩雑さについていけるかがポイント。ここをすっきり切り取れば全体的なボリュームは2/3くらいにはなっていただろう(巻末の手がかり索引を見ればわかる)が、そこも作者C・デイリー・キングの味わいか。その他に収録されている4編の短編は、質の点では目を瞠るほどではないが、歴史的にみると貴重な作品。
2022/10/11
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