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黒魔王

黒魔王

黒魔王

作家
高木彬光
出版社
論創社
発売日
2020-09-09
ISBN
9784846019259
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黒魔王 / 感想・レビュー

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HANA

著者が作り出した探偵のうちの一人である大前田夫妻。本書はいわばその第一作で夫妻が結婚するきっかけとなった事件が取り扱われている。ただ内容的には今まで出版されていなかったのもむべなるかなという出来。探偵と黒魔王なる犯罪者の対決が主軸となっているが、この辺は中期の乱歩「人間豹」とかあの辺を思い出すのね。あと探偵の元に事件の手がかりの方からやってくるみたいな構成で、この辺は「刺青殺人事件」とかの名作との落差が酷い。昭和中期の本格推理暗黒期を感じさせるなあ。資料的価値という点では貴重な一冊だったと思う。

2021/02/08

cinos

大前田英策物は初読みで、豪胆さに驚きました。何度プロポーズするのか笑。娘探し、殺人、宝石探しが絡み合ってめちゃくちゃ人が死にました。二階堂黎人さんが解説で書いていた軽ハードボイルドという言葉に納得しました。

2020/10/20

engidaruma2006

このレビューでは、つまらなかった作品でも何か一つは良い事を書く気でいるのだが、この作品は全く良い点が無かった。高木氏の生誕百年記念の出版物という事だけど、単行本が絶版の後、全集に入らず文庫化にもなっていない作品なので、それなりの理由があるのが当然で、全然面白く無かった。氏が創作した探偵の中で最も地味な大前田英策が主人公の通俗探偵小説で、連続殺人犯の黒魔王の正体を暴くフーダニットにはなっているが、論理的な推理では無いし、所々に挟まれる活劇も中途半端。何とか褒めようとしている二階堂黎人さんを不憫に感じたよ。

2020/10/19

terukravitz

図書館本★☆☆☆☆

2021/03/01

烏骨鶏

昭和の香り高き探偵小説だ。 小栗虫太郎から乱歩・横溝ときて、世俗向け或いはテレビ向けに描かれるミステリーものの系譜について学ぶ機会になりました。 高木さんて、面白そうなひとだな。

2021/01/17

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