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終わらないオウム

終わらないオウム

終わらないオウム

作家
上祐史浩 鈴木邦男 徐裕行
田原総一朗
出版社
鹿砦社
発売日
2013-05-29
ISBN
9784846309497
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終わらないオウム / 感想・レビュー

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ソフィア

鈴木氏が「歴史的」と表する鼎談。三者(特に上祐氏)はカルト的な盲信が現代の日本に広がっていることを危惧している。価値観は多種多様で然るべきものだと私は思う。しかし現在、「AかBか」というような二元論が主流であり、私達はそのような指導者を求めている一面もあるのではないだろうか。一時、某政治家の演説方法が話題になったこともあった。断定型は正しいように錯覚してしまう、と。人間は選択肢を用意された方が軽い気分でいられるように感じる。それは自分一人が選んでいるものではない、という安心感。

2014/06/16

sansirou

オウム真理教の問題を、日本の歴史的な背景まで戻って考えている上祐と、その上祐を殺そうとしていた徐との対談と、鈴木邦男と上祐の対談、さらに上祐個人の話でつづられている。一つ同意できるのは、善悪二元論で自分が正しいと思いすぎると排他的になるということ。今の日本が非常に危険だと言うこと。その部分は、いい話だった。

2013/06/15

ハンギ

オウム事件は日本社会に大きな影響を与えて、結果として警察とか社会につぶされたんだけど、その存在した理由はなんだったのか、と考えるとオウムにたどり着く以前にオウム的な考え方、行動様式が確立していたそうだ。では結局、麻原彰晃とはなんだったのか、と考えても答えは出なくて、上祐氏も後世の判断を待つより仕方がないと考えているのだろうか。あまりこの本では争点になるような所は全然なくて、いまの日本社会って「陰謀論」が横行していて、オウムみたいな人たちが多くいるよね、という話になっているのが面白いですね。

2015/07/13

EIKEI

徐氏がなぜあのような犯行に及んだのか、本人より語られている。当時は理解できなかったが、正義とは何かを考えさせられる。正に奇跡の対談。

2015/06/15

ybhkr

元オウム真理教スポークスマン上祐とオウム幹部村井を刺し殺し服役した男徐と鈴木邦男の2013年時点でのオウムとそれに纏わる対談。今年がオウムサリン事件20年目の節目であるが、まだオウムの教えや麻原のカリスマ性は一部の信者の間では生きており、事件当時子供であった年代がその信者になっていく中、この対談はとても貴重なものに感じた。当たり前だがみなさん博識で、特に上祐は新宗教やカルトや歴史にまで精通し、オウムの危険性を説いている。客観的に正しい教団を批判しているので上祐の命が心配になるほど。解説は田原総一郎。

2015/03/09

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