喰らう読書術 ~一番おもしろい本の読み方~ (ワニブックスPLUS新書)
喰らう読書術 ~一番おもしろい本の読み方~ (ワニブックスPLUS新書) / 感想・レビュー
KAZOO
荒俣先生も、先日読んだ立花さんや佐藤優さんに引けを取らない読書家であると思っています。ある分野ではご両者以上でしょう。第1章には、「読書」と「本」に関する急所が10述べられています。かなりのスピードで読むようですが、この本でもどちらかというと収拾に関する部分が多くを占めています。古本関連で奇書といわれるものにすべてをつぎ込んでおられるようです。一般向きというよりもかなりのビブリオマニア向けの本であると感じています。
2015/12/13
AKIKO-WILL
喰らう読書術とは?タイトルに惹かれて読みましたが、最初の方は楽しく読めましたが中盤から終盤は著者の興味の話が多く、無知な自分には難しく感じてしまった。身体にご飯を食べて栄養を与えるように脳にも栄養を与える必要があると!脳に栄養を与え流のには一番は経験、体験ですが、それができない場合は、本を読み、その中で疑似体験をする事が出来る。脳にも栄養!その言葉だけでも読んで良かったです。
2016/07/08
壱萬参仟縁
本を読む手間を惜しまない。本棚に並べる楽しみ。真の読書は、読むことに直接の利益を期待しないこと(6頁)。本をまるごと食べる。自腹で買う。目から鱗の快感。思いがけない価値(23頁)。髙宮利行さんは慶應愛書家倶楽部を組織(73頁)。『本の世界はへんな世界』雄松堂書店(74頁)は読んでみたい。読書:本という本が大波で押し寄せる荒海に飛び込む。冒険にでかける意識を持つこと(87頁)。厳しいものなのである。想像と創造は関係がある(158頁~)。
2015/12/16
HANA
読書の方法論かと思ったが、読書エッセイであった。読書についてはあくまで概念的で参考にはならないが、様々な本を紹介するその筆遣いが本当に楽しそう。オカルトや怪奇小説にはあまり触れられておらず博物学方面が中心だが、それでも過去著者の本を楽しんで読んだ身としては十分以上に楽しめた。読書するなら現世での幸せは諦めろ、的な一文にはつい自分の身に引き比べてどんよりとしてしまったりしたが。読みながら足穂や博物誌、教養主義的な本をもう一度読んでみたくなった。あと、参考文献から興味が移っていくのは基本だと思ってました。
2015/11/28
こばまり
お読みなさい、お買いなさい、せっせと積んで並べなさいと背中を押してくださるのでニヤニヤとうれしくなりました。しかし併せて、修羅の道としての読書に触れておられるのもさすが本邦を代表する博覧強記の方ならではと思いました。今後もアラマタ先生を心の師と仰ぎ、好奇心を連鎖させ胸踊る読書を続けていこうと思いを新たにした次第です。ちなみに以前、阿佐ヶ谷駅前の和菓子屋さんで先生をお見かけした際には感動の余り胸を震わすばかりで一言も発することができなかったです。
2014/12/07
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