弟の家には本棚がない: 吉野朔美劇場
弟の家には本棚がない: 吉野朔美劇場 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
先日、この著者、吉野朔実が亡くなった。読メでも読友さんが追悼コメントを呟いていた。正直私は萩原朔美と勘違いしていたくらいで「朔太郎の孫って少女漫画描いているんだなぁ」と思っていたくらいだ(恥)。図書館に行くと追悼コーナーが出来ており、このシリーズを3冊借りてきた。『本の雑誌』の連載を中心とした読書エッセイ漫画。知的色彩が勝っていて、たまに不意に解りにくくなる時があるが、本が好きな人の良い空気(坪内祐三いう所の「書間の気」かな?)がこの中にあって、普段読み散らかしている本に改めてきちんと向かい合う感じ。
2016/06/09
山田太郎
この手の本紹介するエッセイマンガって無条件に好きなんで、どんな人か調べたら最近亡くなってらっしゃるんですね。けっこう若々しい感じなのに、なんかこういう出来事に遭遇すると自分もあと何年生きられるか不安になるし、読める本も限られてくるので、あんまりつまんない本読んで時間を無駄にしないようにしようと思いました。
2016/10/21
マエダ
形式は漫画となっているが紹介されている本は幅広い。
2017/11/07
kana
「本を読む兄、読まぬ兄」よりも本の紹介を念頭においたエッセイ漫画でより好みでした。漫画家として数々の傑作を残す吉野さんがこれほどの本好きというのがとても興味深い。じっくりと熱いレビューもいいけど、こういうその本が筆者の日常においてどういう存在なのかがかかれているのもとても好きなのです。『トンパ文字』すごく気になる。「何故読まないのか?」「わからないけど面白い」など本好きあるあるも満載です。『赤毛のアン』と『少女パレアナ』を描き分けなければならなくなった苦悩には笑いました。
2013/04/24
ぺぱごじら
掃除したら棚から発掘。ごめんよ大好きなのに登録してなくて(笑)。大学の頃から03年くらいまで『本の雑誌』の愛読者で、吉野さんのファンでもありました。見開き2Pの本にまつわる漫画ですが、随分中身が濃くて結構読ませてくれますし、読んだことのない本について『ちょっと斜め上』から語るのが楽しい。『酸素男爵』という本が読めずにあれこれ想像して『早く読んでがっかりしたい!』というくだりが大好き(笑)。そうそう、穂村弘さんが沢山出てきます(笑)。
2012/05/06
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